
JBL ES52000
¥680,000(1992年頃)
解説
4700シリーズや4800シリーズなどのPAスピーカーシステム及びK2専用にプログラムされたデジタルチャンネルディバイダー。
スピーカーを完璧にコントロールするためのアクティブ・ネットワーク(デュアルチャンネル時2ウェイ、シングルチャンネル時2/3/4ウェイ)として、JBLスピーカーシステム各モデルへの専用イコライザー機能や、ユニット間の距離による時間差補正のためのタイムディレイ機能、スピーカーユニットを異常信号から保護するトランスデューサープロテクションリミッター機能などを搭載しています。
クロスオーバーやシステムイコライゼーションのためのフィルターは振幅特性と位相特性とが独立した一定のグループディレイを持ち、位相ズレを一切発生させないFIR(有限インパルスレスポンス)設計となっています。
クロスオーバーフィルターは位相回転の無いFIRタイプであると共に非常に急峻なスロープ特性を持っており、-50~-100dB/octのフィルタースロープを実現しています。
シグナルアライメント機能を搭載しており、JBLスピーカーシステムに搭載されている様々なユニットとコンプレッションドライバーとのアコースティックセンターの違いによる時間ズレを補正できます。
XLRによる入出力端子は、入力がアクティブ・バランスインプット、出力がアンバランスの低インピーダンス設計となっています。
また、別売りのアウトプットトランスを内蔵することによってフローティング・バランスアウトプットに変更することもできます。
機種の定格
型式 | デジタルチャンネルディバイダー | ||
周波数特性 | 10Hz~19kHz ±0.5dB | ||
最大出力 | +22dBm | ||
インプット | 44.1kHz、64倍オーバーサンプリング 18ビットA/D変換 |
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アウトプット |
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フィルター遮断特性 | -50~-100dB/oct | ||
THD | 0.004% 0.02%以下(20Hz~19kHz、0dB入力時) |
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ダイナミックレンジ | 100dB以上 | ||
電源 | AC100V~120V/200V~240V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 30W | ||
外形寸法 | 幅486x高さ89x奥行381m | ||
重量 | 8.2kg |