
INFINITY RS-7Kappa
¥150,000(1台、1988年頃)
¥155,000(1台、1990年頃)
解説
Kappaシリーズのフロア型スピーカーシステム。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットのコーンにはインジェクション・モールド製法によるグラファイトファイバーとポリプロピレンの混合構造を採用しています。この2種類の材質の特性は剛性と適度な内部損失にあり、各々が互いに補い合うことで優れた強度と高い自己ダンピングを実現しています。
フレームには鋳造フレームを採用しており、不要な振動を排除しています。
中域には7.6cmドーム型ミッドレンジを搭載しています。
このユニットでは、より低域まで周波数特性が及ぶことで生じるパワーハンドリングと高効率の必要性から大口径ドームを採用しています。さらに小口径ドームのトランジェント性能を残すため、新しい組成のポリプロピレンを開発し、ダイアフラムの軽量化を実現しています。この新開発ポリドームでは内部共振が無い点で繊維系ソフトドームに比肩するうえ、コンプライアンスも高く、軽量でハイスピードな特性を実現してます。
高域には特殊型トゥイーターEMIT-Kを搭載しています。
EMIT-KはEMIT(Electro Magnetic Induction Tweeter)の改良型にあたるユニットで、ダイアフラムには従来の1/2まで軽量化された超薄膜素材を使用しています。さらにマグネットには希土類ネオジウムをプッシュプル構成で使用しており、高効率・低歪を実現しています。
ネットワーク部には特殊ポリプロピレンコンデンサーをはじめとした電気特性、音楽特性の両面で厳選されたものを使用しています。
エンクロージャーには高密度・低共振パーティクルボードを使用しています。さらにバッフル表面には特殊音響処理マット・コーティング処理を施し、回折効果の小さいラウンドバッフルとしています。
外観はナチュラル・オーク仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:7.6cmドーム型 高域用:特殊型(EMIT-K) |
インピーダンス | 4Ω~6Ω |
出力音圧レベル | 88dB/W/m |
適合入力 | 40~200Wrms |
周波数特性 | 37Hz~45kHz ±3dB |
クロスオーバー周波数 | 800Hz、4.5kHz |
外形寸法 | 幅430x高さ939x奥行304mm |
重量 | 31kg |