INFINITY Monitor II
¥249,000(1台、1976年頃)
解説
サーボスタティック1Aで得た技術を導入して開発されたスピーカーシステム。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載しており、ローエンドの4 1/2オクターブ(23~450Hz)を受け持っています。
中域には3.8cmドーム型ミッドレンジを搭載し、中高域には2.5cmドーム型ミッドハイユニットを搭載しています。これらのユニットにはそれぞれ450Hz~5kHzと5kHz~10kHzを受け持たせています。
高域には特殊型トゥイーターであるウォルシュ・トゥイーターを搭載しています。
このユニットは通常のコーン型とは動作原理が全く異なり、静電型やリボン型、イオン型とも異なる構造を持っています。ユニットの中心部にはアイスクリームコーンと名付けられたスジ線の入ったアルミを使用しており、表面には金色の薄膜が施されています。ウォルシュ・トゥイーターは縦方向に振動するシリンダーとして動作し、メタルコーンによって360゜前方向に音波を放射しています。
ネットワーク部にはインフィニティ独自のTime Cohirentネットワークを採用しており、矩形波を伝送する能力を獲得しています。さらに、ウェーブトランスミッションライン原理で一貫されたユニットの結合を的確にするための配慮がされています。
中域と中高域用にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーの上面は交換可能な設計となっており、2種類の異なるトッププレートが付属していました。
黒色の布製トップはフロントグリルにマッチした音抜けの良い構造となっています。また、手仕上げのオイルフィニッシュ・ウォルナットトップはエンクロージャーのデザインにマッチさせたものです。
機種の定格
方式 | 4ウェイ・4スピーカー・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:3.8cmドーム型 中高域用:2.5cmドーム型 高域用:特殊型(ウォルシュ・トゥイーター) |
周波数特性 | 26Hz~28kHz ±4dB |
インピーダンス | 8Ω |
許容入力 | 適正アンプ出力:45W以上(RMS/ch) 最大入力:250W(RMS/ch) |
ウォルシュ・トゥイーター拡散性 | 水平方向:360゜ 垂直方向:60゜ |
クロスオーバー周波数 | 450Hz、5kHz、10kHz |
レベルコントロール | 中域用、中高域用 |
外形寸法 | 幅432x高さ1,270x奥行407mm |
重量 | 42.6kg |