INFINITY IRS
※受注生産3ヶ月以上
¥12,000,000(1システム、1980年頃)
¥10,000,000(1システム、1981年頃)
解説
インフィニティの技術を結集して開発されたスピーカーシステム。
製品名のIRSはInfinity Reference Standardの略です。
IRSは4台のキャビネットで構成されており、高さは2.29m、総重量544.8kgの大型システムとなっています。
中高域用のエンクロージャーには前面に24個・背面に12個のEMITと12個の双指向性EMIMを搭載しており、低域用エンクロージャーには6個の30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
低域には30cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットには、低音共振周波数(fo)の問題を解消するため、独自のデュアルボイスコイル方式を採用しています。これは、インピーダンスの異なる2つのボイスコイルを用いた構造となっており、原理としては第1番目のボイスコイルがfoに近づいた時、第2番目のボイスコイルが除々に引継ぐことで周波数特性をフラットにしています。
また、振動板にはポリプロピレンを採用しています。
中域にはEMIM(エレクトロマグネチック・インダクションミッドレンジ)を搭載しています。
このユニットは、強力な磁性材料であるサマリウムコバルトで超軽量のプラスチックダイヤフラムをサンドイッチした双指向性となっています。
高域にはEMIT(エレクトロマグネチック・インダクショントゥイーター)を搭載しています。
EMIMと同様に、サマリウムコバルトで、超薄型・超軽量のプラスチックダイヤフラムをサンドイッチした全面駆動型で、32kHzまでの超高域再生を実現しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・54スピーカー・フロア型 |
構成 | 4台のユニットから構成 (2台のウーファーユニット用1.5kWサーボアンプを含む) |
使用ユニット | 低域用:30.0cmコーン型x6(MFBによりサーボアンプで駆動) 中域用:EMIM型x12 高域用:EMIT型x36(前面24個、背面12個) |
ウーファーアンプ | 2台のモノラルアンプ 出力:1.5kW 米国の軍用規格エクセロロメータ採用によるウーファーサーボシステム 約20dBのフィードバックが可能 |
周波数特性 | 15Hz~40kHz ±2dB |
クロスオーバー周波数 | ウーファー/ミッドレンジ:70Hz(標準設定値) ※付属コントロールアンプにより60Hz~120Hzに可変可能 ミッドレンジ/トゥイーター:5kHz(トゥイーターレベルコントロール) |
推奨アンプ | ミッドレンジ/トゥイーター:最大500W/ch、最小100W/chのアンプ |
コントロールアンプ | コンターコントロール バス可変ローパスフィルター ローパス可変ダンピング ウーファー・レベルコントロール ミッドレンジ/トゥイーターアンプに対する入力インピーダンスコントロール ウーファー位相スイッチ サーボ・バスON/OFF回路 |
外形寸法 | ウーファーユニット:幅457x高さ2290x奥行457mm ミッドレンジ/トゥイーターユニット:幅100x高さ2290x奥行250mm (ベース部:幅100x奥行450mm) |
重量 | 544.8kg(システム重量) |