INFINITY Infinitesimal-IV
¥80,000(2台1組、1990年頃)
解説
Infinitesimal Seriesの第一弾として開発されたコンパクトスピーカーシステム。
ネーミングは、1979年に登場したコンパクトスピーカー、インフィニテシマルI、II、IIIに由来しています。
低域には10.8cmコーン型ウーファーを搭載しています。
インフィニティ独自の技術として定評のあるグラファイト強化ポリプロピレンのIMG(Injection
Molded Graphite)コーンに、φ2.5cm口径のボイスコイル、防振対策を施した磁気回路等によって、サイズを超えた低音再生を図っています。
高域には新開発のEMIT-Rトゥイーターを搭載しています。
このユニットはインフィニティ独自の技術であるEMITトゥイーターの技術を継承したもので、直径3cmの平面ダイアフラムを強力な磁界で駆動することで優れたトランジェント性と低歪、広帯域再生を可能にしています。
EMIT-Rの平面ダイアフラムは極めて薄いKAPTON膜の表面に円形状のボイスコイルをフォトエッチングした構造となっています。そして、このダイアフラムは強力なフェライト系マグネット(70φx10)、防磁マグネットで形成された磁気回路によってダイレクトに駆動しています。
位相的汚れを排除するため、段階状バッフルを採用することで低音と高音ユニットの位相を揃え、さらに緻密なクロスオーバーネットワークの設計によって忠実なタイムアライメントを図っています。
ネットワーク部には特殊ポリプロピレン・コンデンサーなどの厳選素材を採用しています。
さらに、過大な異常入力信号に対処するため、プロテクション回路を搭載しています。
エンクロージャーに不要共振を抑えたABS合成樹脂材を採用し、下部及びグリル外周にはゴム系のダンピング材が採用されています。
また、背面には壁掛け用金具取付部が設けられています。
別売りオプションとして専用のブラケットがありました。
また、別売りのインフィニテシマルIV・サブウーファーとの組み合わせにより、40Hzの超低域再生が可能となります。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:10.8cmコーン型 高域用:平面型(EMIT-R) |
周波数特性 | 100Hz~40kHz ±2dB |
入力インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 90dB/1W/1m |
許容入力 | 80W |
クロスオーバー周波数 | 5kHz |
外形寸法 | 幅152x高さ238x奥行175mm |
重量 | 2.4kg |
別売 | サブウーファー Infinitesimal-IV Sub woofer(1台、¥140,000) |
別売:専用ブラケット Wall Bracket(ペア、¥16,000) | |
特長 | 壁面及び吊り下げタイプ(アーム長:約11.5cm) |
重量 | 330g |