
HOVLAND HP-200/HP-200P
HP-200:¥1,280,000(2004年頃)
HP-200P:¥1,650,000(2004年頃)
解説
HP-100の音質を犠牲にすることなく利便性を付加したコントロールアンプ。
ボリュームブには大型アッテネーターアレイ抵抗基板を採用しています。
ディスクリートな抵抗群としてメタルフィルム抵抗と二重グラス・ハーメチック・シールドによるロジウム接点リードリレーを使用しています。また、リレーはリモートコントロール式のカスタムロジック基板によってシーケンシャルに動作していく設計になっており、合計37ポジション、2dBステップにて最大70dBの減衰が可能dえす。
ミュート設定や5系統の入力切換にも長寿命リレーが使用されています。
このリレーはマッチングを図った最高級品で、プログラミングされたロジック基板によって入力切換や、モノ/ミュート/モニター/バイパス機能を切換えます。
マルチチャンネルオーディオ/ビデオコントローラーとの連動を考慮し、プロセッサーダイレクトと呼ばれるスイッチング回路を採用しています。
この回路ではソースとモニター回路をバイパスし、プリセットの0dBユニティーゲインにてライン段を通じて外部オーディオソースに接続することが可能となっています。ただし、本質的に不要としてオーディオ調整機能やプログラム調整機能は排除しています。
回路は14dB3管式のアクティブライン段とソリッドステート電源部で構成されています。
電源部には特別設計のトランスとフィルターコンデンサを採用しています。
パーツ類には厳選したものを採用しています。
ホヴランド独自のフィルム&フォイルコンデンサーであるMusiCapを採用しています。
主要部分の配線にはホヴランドのジェネレーション3銀メッキインターコネクトケーブルを採用しています。
外観はアルミニウムとアクリルを用いたデザインを採用しています。
内部構造は合金製モノコックシャーシを採用しており、各回路基板をアイソレートすることで、アッテネーション回路やライン段、電源回路間の干渉を低減しています。
エクステリアには透明容器ょくしょりプレートとアクリル/アルミニウムフェイスパネルを採用しており、背面照明の切換えも可能となっています。
時間差ミューティング回路を搭載しており、電源オン/オフ時に他のシステムパーツを保護します。
RCAコネクターにはコレット式ピンソケットを用いた金メッキ端子を採用しています。
RS-232Cシリアル端子を搭載しており、プログラムされたプリアンプ機能のコントロールが可能です。
低電流起動信号を送るDC12Vトリガー出力を搭載しており、アンプの起動や他の機器の起動が可能です。
ラインステージのみのHP-200とフォノイコライザー内蔵のHP-200Pの2種類のバリエーションがありました。
赤外線リモートコントローラーを採用しており、本体から約9m離れても操作が可能です。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
入力インピーダンス | Line:100kΩ |
ゲイン | Line:14dB |
周波数特性 | Line:10Hz~25kHz +0 -0.25dB |
全高調波歪率 | 0.1%以下(定格出力、3V、Line) |
SN比 | Line:80dB(出力3V以下にて、ワイドバンド) |
出力インピーダンス | 約2.5kΩ |
使用真空管 | 12AX7x2本 12AT7x1本 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 50W |
外形寸法 | 幅463x高さ133x奥行387mm |
重量 | 12.2kg |