オーディオの足跡

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Model 228の画像
 解説 

トライアクティング・サーキットを搭載したステレオパワーアンプ。

トライアクティング・サーキットは、純A級ドライブ段とAB級出力段の前に減算器機能を持つ純A級の電圧増幅段を備えた3段構成となっています。これは従来のNFBの考え方を発展させたもので、スピーカーの逆起電力など負荷の影響を受けた出力段の歪を初段に戻すことなくキャンセルしています。このため、初段の電圧増幅段にはNFBを殆どかけず、ドライブ段との間に挿入された減算器で歪成分のみキャンセルを行うことができ、トータルでのNFB量を減らしています。

Model 228の出力段は4段パラレル構成で200W(8Ω)の出力を得ています。これにより、10数段パラレルとした大出力パワーアンプよりも微小レベル再生でも良い音質が得られています。

電源部には大型のトロイダルトランスや75,000μF以上に及ぶ大容量電解コンデンサーを採用しています。

Model 228のコンストラクションには独自の吊下げ構造を採用しています。この構造では、重量のあるトランスや主要パーツを天板から吊下げています。さらに天板や側板はヒートシンクも兼ねた非磁性体アルミダイキャストの分厚い構造とし、アルミ角パイプによるサブフレームでフロントパネルとリアパネルを結合した剛体構造とすることで、天板や側板の共振が抑えられています。
これにより、外部からの振動の影響を受けにくく安定した動作状態を維持しています。

プリヒート機能を搭載しており、リアパネルに設けられたスタンバイスイッチによって僅かなアイドリング電流を電源OFF時にも流しておくことができます。

RCAピンジャックによるアンバランス入力と、キャノン端子によるバランス入力を搭載しています。

不要な低域を排除すカットオフ周波数20Hz(-6dB/oct)のスイッチ付きローカットフィルターを備えています。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
実効出力(RMS最大値) 362W+362W(4Ω、THD 0.0036%、1kHz)
231W+231W(8Ω、THD 0.0031%、1kHz)
ダイナミック出力 1033W(1Ω、最大出力)
800W(2Ω)
500W(4Ω)
280W(8Ω)
実効出力(RMS基準入力値) 200W+200W(8Ω、THD 0.0031%、1kHz)
基準入力電圧 1.5V./unbalance
0.775V./balance
入力感度 100mV(1W出力、8Ω)
入力レベル調整 左右独立可変
周波数特性 20Hz~20kHz ±0dB(Filter at 20Hz 0dB)
スルーファクター 8(最大値160kHz、at 200W)
27(最大値550kHz、at 1W)
スルーレイト 50V./μs
80V./μs(R.F.フィルター使用時)
ライズタイム 1.8μs
1.5μs(R.F.フィルター使用時)
フォールタイム 1.8μs
1.5μs(R.F.フィルター使用時)
ダンピングファクター 500(8Ω、20Hz~20kHz)
クロストーク 96dB(20Hz~20kHz)
S/N比 120dB
消費電力 80W(アイドリング時)
1200W(最大出力時)
外形寸法 幅482x高さ202x奥行457mm
重量 28.2kg