オーディオの足跡

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 解説 

アンプ自体の裸特性を向上させ、NFBを最少限に抑えることでソースの音楽性を追求したPMシリーズのプリメインアンプ。

PMシリーズではパワー段に2クラス上のパワートランジスタを採用し、余裕のある強力電源部を搭載することでHICC(瞬時電流供給能力)を高めています。これによりスピーカーのインピーダンスが急激に低下しても、位相に大幅なズレが生じても、常に安定したパワー供給が可能となっています。

裸特性を高めることで低NFBを実現しており、12~20dBのNFBの範囲で1Hz以下から150Hzまでの周波数特性をクリアしています。

保護回路には独自の高速電子プロテクションを採用しています。
この回路では電流量と時間経過で常時監視し、危険領域直前で動作を停止します。この方式では出力側にリレーを使用しておらず、音質劣化を防いでいます。

インバーテッドダーリントン方式を採用することでドライバー段を定電圧駆動しています。

イコライザー回路にはCR型とNF型の長所を活かしたデュアルRIAAイコライゼーション回路を採用しています。
この方式では最初にCR型で完全なRIAAカーブを得たのちに、NF型によって同一特性で浅いNFBをかけ、最終的なRIAA特性を得ています。このため一般的に多いNF型で陥りがちなTIM歪からの影響を回避でき、音質の良さに加えて高いSN比とダイナミックレンジの拡大を実現しています。

MCカートリッジに対応しています。

ボリュームには連動誤差の少ないDカーブ型ボリュームを採用しています。
このボリュームでは常用位置が中点(12時点)に近く、レベル差が出にくくなっています。

ラウドネス回路としてバスコンターを搭載しています。
この回路は新設計の位相シフト段によって300Hz以下で動作し、50Hzで+10dBのブーストが可能です。これにより1kHz点ではどの様な波形にも影響を与えず、従来方式のような中域へのかぶり現象がありません。

サブソニックフィルターを搭載しています。

トーンコントロール回路のターンオーバー周波数の切換が可能です。

プリアンプ部とパワーアンプ部の独立した使用が可能です。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
出力(20Hz~20kHz) 60W+60W(8Ω)
ダイナミック出力
(IHF、1kHz、0.5secバースト波)
155W(2Ω)
125W(4Ω)
HICC(瞬時電流供給能力) 45A(0.1Ω、10μsec、1パルス)
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.2mV/47kΩ
Phono MC:120μV/56Ω
Video/CD:135mV/22kΩ
Main in:0.8V/22kΩ
Phono最大許容入力 MM:220mV
MC:12mV
出力レベル/インピーダンス 0.8V/22kΩ
サブソニックフィルター 15Hz/-3dB
バスコンター +10dB(50Hz)、+2dB(300Hz)
トーンコントロール Bass:±10dB(50Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
消費電力 180W
外形寸法 幅443x高さ134x奥行398mm
重量 10.3kg