
harman/kardon hk870
¥125,000(1983年頃)
解説
HICC(瞬時電流供給能力)をはじめとする動的出力の向上を図ったステレオパワーアンプ。
HICCを高めるため、hk870では電源部やパワー段のローインピーダンス化を図っており、ローインピーダンス時のドライブ能力を高めています。
また、独自のプロテクションサーキット(PAT.PEND)及び大容量パワートランジスタを採用する事でパルス状の音楽信号が入力された際にも充分な電流供給を実現しています。
HICC機構は60Aの供給能力を獲得しています。
独自のプロテクションサーキットを搭載しています。
この回路は純電子回路で構成されており、電流量と時間経過で常時監視しており、危険領域直前で全回路の動作を停止します。
また、出力側には音質劣化の原因となるリレーを使用していません。
オタラサーキットを採用しており、TIMやPIM、IIM等の動的歪に対しても万全の対策がされています。
特にTIM対策においては、イタリアの技術雑誌SUONOで紹介されたTRITIM測定によるテスト、低インピーダンス時のリアクタンス負荷で定格出力まで全くTIMが全く発生せず、優秀な性能を立証しました。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
実効出力(両ch駆動、20Hz~20kHz) | 100W+100W(8Ω) |
HICC | 60A |
周波数特性 | DC~180kHz +0 -3dB(1W出力時) |
ダンピングファクター | 120 |
入力感度/インピーダンス | 1.0V/22kΩ |
消費電力 | 245W |
外形寸法 | 幅443x高さ135x奥行386mm(突起部を含む) |
重量 | 12.5kg |