オーディオの足跡

Super HL5の画像
 解説 

HL5の設計思想を受け継ぐスピーカーとして、ハーベスの技術を投入して開発したスピーカーシステム。

低域には、90年代から素材メーカーや大学の研究室との技術交流の中で試行錯誤を繰返した末に完成したRADIALコーンを用いた20cmコーン型ウーファーを採用しています。
このユニットは、ポリプロピレンのメリットを生かしながらアルミニウムの配合量を調整し、さらにダイアフラムの中心から周辺にかけてブレンドを変えていくことにより、中・低域、中・高域それぞれの帯域でコーン表面に発生する諸問題を低減しています。
ハーベスでは、このコーン製造のために高精度成型機材を導入し、通常規格の真空成型ポリプロピレン・コーンを凌駕する物性を備えたドライバーユニットの開発に力を入れており、優れた特性を持つユニットを実現しています。

高域には2.5cm口径のアルミハードドーム型トゥイーターを採用しています。
高熱時にも音崩れを起こさないようフェロフルード・クーリング処理を施しており、ワイドレンジなデジタルソースに対応するため、ハーベスの仕様に基づいてSEAS社でカスタムメイドされたモデルとなっています。

Super HL5では、HLファミリー史上初めてスーパートゥイーターを搭載しています。
ユニットにはチタン・ダイアフラムを採用した2cmハードドーム型スーパートゥイーターを採用しており、10kHz以上の高域を受け持たす事によって分解能や空気感の向上を図っています。
また、磁気回路にはネオジウムマグネットを採用しています。

クロスオーバー・ネットワークは、アラン・ショーがコンピューター・グレードの基板をはじめとする厳選した必要最小限のパーツで設計したものを採用しています。さらにこの回路では、コンピューター上でのテストと幾度もの試聴を経てマウントされています。
また、スピーカーターミナルはバナナプラグ対応で、バイワイヤリング接続が可能です。

エンクロージャー設計には"ハーベスの音"を実現するため、素材の質量とコンプライアンスのチューニングによって中音域における不要共振を素材から除去し、ごく薄い素材が音のエネルギーに俊敏に反応できるようコンピューター解析によってチューニングする技術であるSuper Tuned Structureを採用しています。
さらに、レゾナンス、スティフネスの異なる高硬度で薄い素材を使用し、これを複層させつつタール系の素材でダンピングしながら全体の音色を整える独自のアプローチによって、重量や剛性で押さえつけるのではなく、素材そのものの物性とその組合わせによって不要共振を高速にダンピングしています。
また、フロントバッフルのエッジにはラウンド処理を施し、音波回折を低減しています。さらに、ジャージー素材のグリルをフロント・バッフル溝に埋め込んでエンクロージャーとの一体感を高めつつ音質への影響を抑えるSuperGrilleの手法が施されています。
仕上げはチェリー仕上げとなっています。

別売りで専用のスピーカースタンドがあります。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:20cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
超高域用:2cmドーム型
再生周波数帯域 40Hz~24kHz ±3dB
クロスオーバー周波数 3.5kHz、10kHz
出力音圧レベル 86dB/W/m
インピーダンス
最大入力 150W(プログラム)
推奨アンプ入力 25W~150W
外形寸法 幅323x高さ635x奥行305mm
重量 16.8kg
別売:専用スタンド HSS-5(1台、¥34,000)
外形寸法 幅323x高さ390x奥行300mm