HARBETH Mastering Monitor30
¥200,000(1台、2003年頃)
解説
BBCのLS5/9のリプレイス・モニターとして開発されたスピーカーシステム。
低域には、RADIALコーンを採用した20cm口径のコーン型ウーファーが採用されています。
RADIALコーンは、ポリプロピレンのメリットを生かしながらアルミニウムの配合量を最適化するため、素材メーカーや大学の研究室との交流から開発されたもので、ダイアフラムの中心から周辺にかけてブレンドを変えていくことにより、中・低域、中・高域それぞれの帯域でコーン表面に発生する諸問題を低減しています。
高域には高耐入力設計の2.5cmソフトドーム型トゥイーターであるSEAS"EXCEL"のカスタムメイド品を採用しています。
シルバー線材を使用した入念な設計で、堅牢な構造となっています。
クロスオーバー・ネットワークは、コンピューター・グレードのファイバーグラス基板をはじめ厳選のパーツで構成されており、入念な測定と度重なる試聴により設計されています。
また、スピーカーターミナルはバナナプラグに対応した金メッキプラグを採用しています。
エンクロージャーは、薄い木材を使用しつつ、その響きをタール系の素材や複層木材によってダンピングしながら全体の音色を整えていくハーベス独自のチューニング・テクニックが採用されてます。
また、フロント・バッフルのエッジにラウンド処理を施すことにより、エッジにおける音波回折を低減しています。
さらに、サランネットにはSuperGrilleと呼ばれる手法を用いており、ジャージー素材のグリルをフロント・バッフルの溝に埋め込んでエンクロージャーとの一体感を高め、音質への影響を抑えています。このグリルは、ユニットを保護するのみでなく音波放射をスムーズに整えるよう設計されており、通常装着した状態でリスニングする設計になっています。
仕上げはグレイペインテッド仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 50Hz~20kHz ±3dB |
クロスオーバー周波数 | 2.8kHz(18dB/oct) |
出力音圧レベル | 85dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
最大入力 | 100W(プログラム) |
推奨アンプ入力 | 50W~150W |
外形寸法 | 幅279x高さ460x奥行277mm |
重量 | 12kg |