HARBETH HLCompact 7
¥150,000(1台、1994年発売)
解説
ハーベスならではの美しい響きをさらに磨き上げ、さらなるリアリズムと明瞭感を追求し、徹底的な見直しを図ったスピーカーシステム。
低域には新設計のオリジナル振動板を採用した20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このコーンは、3種類のポリマーをブレンドし中心部から周辺部へ配置する振動板製法を採用することで、中心部付近と周辺部で異なるコーン表面の問題を解決しています。
さらに、ボイスコイルも通気性を考えた独自の構造とし、長期にわたる温度特性の安定化を図っています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットは独自のTヨークに蒸着したハードドーム型で、磁性オイルの塗布により、ボイスコイル高温時の熱拡散を容易にしたフェロフルイド・クーリングを採用しています。
エンクロージャー設計には独自のSTS(Super Tuned Structure)を導入しています。硬度の高いMDF材の間に、レゾナンス、スティフネスの異なる複数の素材を重層させる特殊なサンドイッチ構造とすることで、重量や剛性ではなく、素材そのものの物性と組合せによって響きを生かしながら不要な振動をダンプしています。
エンクロージャーのバスレフポートは度重なる試聴を元に四角形の形状としています。さらに、エンクロージャー内部の要所要所をタール系素材でダンプしています。
ネットグリルにはFrameless Frame方式を採用しており、これまでと異なるジャージ素材を使用し、グリルのフレームをバッフルの溝に嵌め込んでエンクロージャーとの一体性向上を図っています。これにより高域への影響を最小限に抑えています。
別売りで専用のスタンドがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 50Hz~20kHz ±3dB(1m、グリル装着時) |
ペアー・マッチング | ±0.75dB以内 |
出力音圧レベル | 86dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
最大許容入力 | 100W |
クロスオーバー周波数 | 3.7kHz、18dB/oct. |
外形寸法 | 幅273x高さ525x奥行287mm |
重量 | 13kg |
別売 | 専用スタンド Stand C7(2台1組、¥50,000) |