オーディオの足跡

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HL-P3ESRの画像
 解説 

HL-P3シリーズの集大成として開発された小型スピーカーシステム。

低域には11cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはRADIAL2コーンを採用しています。HL-P3ESRのRはRADIAL2の頭文字です。RADIAL振動板はポリプロピレンにアルミニウムを配合し、その割合を最適にコントロールする事で軽量性と堅牢性を両立させており、しかも中心から周辺にかけて配合量を微妙に変化させる事で表面の分割振動などの諸問題を低減しています。RADIAL2はこのRADIALをブラッシュアップしたもので、エッジに柔らかく伸縮性に富んだものを採用する事でよりフラットでナチュラルなパフォーマンスを得ています。また、これによりエッジからボイスコイルに戻る反射が低減される事で高域再現がスムーズになるとともに中域の再現能力も高めています。

高域には1.9cmハードドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはアルミハードドームを採用しており、磁気回路には磁性流体による冷却を採用しています。
このユニットはこれまでのHL-P3シリーズに採用されてきたもので、Open Weaveグリルを装着する事で音波の効率的な拡散を図っています。

ネットワーク部には新設計のクロスオーバーネットワークを採用しており、ウーファーとツィーターの繋がりを改善しています。
パーツ類についてはHL Compact 7ES-3等に採用されたものを中心に徹底的な試聴を経て厳選して採用しており、手作業で組み上げられています。基板のサイズは従来より25%ほど大型化しており、銅部分の面積も拡大した事で、より多くのパワーをユニットに送り込んでいます。
パーツ類は振動要素の影響を受けないようシールディングされており、基板の取り付け位置も配慮されています。

エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
ハーベス独自のSuper Tuned Structureを採用しており、従来のブレーシング素材に代えてビチューメンシートでダンプする手法によってエンクロージャーの振動をコントロールしています。また、リアバッフルをフロントバッフルと同様にネジ留めとしたメカニカルダンピング構造と相まってエンクロージャーの響きを活かしながら制振する音響制御に成功しています。
外観はチェリー仕上げが施されています。

バナナプラグに対応したスピーカーターミナルを採用しています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:11cmコーン型
高域用:1.9cmドーム型
再生周波数帯域 75Hz~20kHz ±3dB
クロスオーバー周波数 3.8kHz(18dB/oct)
出力音圧レベル 83.5dB/W/m
インピーダンス
最大入力 50W(プログラム)
外形寸法 幅189x高さ306x奥行202(max)mm
重量 6.3kg