オーディオの足跡

HL-P3ESの画像
 解説 

HL Compact7を軸とする、ハーベス・ハウス・サウンドを使いやすい小型エンクロージャーでいかに具体化するか、というテーマの基に開発されたスピーカーシステム。

ユニットには、厳格なペア・マッチング基準を設けた独自の素材調整によるカスタムメイド・ドライバーユニットを採用しています。
さらに防磁処理を施す事でTV画面などへの影響を防いでいます。

低域には振動板素材にポリプロピレンを用いた11cmコーン型ウーファーを搭載しています。
25mmアルミ・ボイスコイルを使用し、ダイキャスト・シャーシにマウントされています。さらに、サラウンドには新しい低損失素材を採用し、よりスムーズなピストン運動を達成しています。

高域にはHL Compact以来ハーベスが採用する、振動板にアルミニウムを用いた1.9cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
HL Compact同様アルミニウムに黒色陽極処理を施し強度を高めています。また、ボイスコイルには磁性オイルを塗布することによって高熱時の熱拡散を促進するフェロフルイド・クールド処理を施されており、高域を安定して再現することが可能です。
さらにドーム・エッジに新しい合成樹脂素材を採用しています。

クロスオーバーネットワークには、コンピューターやテスト機材を駆使し、最適になるよう設計されています。
さらに、最終的な音の決定には、設計者のアラン・ショー自らが、愛娘リアンヌをはじめとする近親者の肉声の再現性を基準としてチューニングしていくバランス・チューニングがされています。
また、ネットワークの取り付け位置をリアパネル端子部に近接させるなどの配慮がされています。

スピーカーターミナルには金メッキ仕上げでバナナプラグ対応の端子を採用しており、バイワイヤリング接続も可能です。

エンクロージャーはMDF素材を用いた密閉型で、内容積は5.6リットルとなっています。
構造には、HL Compact7で確立されたチューニング・テクノロジーであるSTS(Super Tuned Structure)が施されており、木材をいたずらに厚く剛体化せずに、薄い素材でチューニングを施しています。ヴァイオリンをはじめとする弦楽器の製造法や、音響テクニックを参考にして、硬度の高い素材の間に、レゾナンス、スティフネスの異なる複数の素材を重層させることにより、素材そのものの物性とその組み合わせによって不要共振をダンプニングしています。

グリルには、HL Compact7で採用されたFrameless Frame方式を継承したものを採用しています。
ジャージ素材を使用したグリルのフレーム・エッジがフロントバッフルの溝にぴったりと嵌合する構造により、エンクロージャーとの一体性を向上し、音波反射を整えて、指向特性と音像定位の改善を図っています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁型
使用ユニット 低域用:11cmコーン型
高域用:1.9cmドーム型
再生周波数帯域 76Hz~20kHz ±3dB(@1m軸上)
ペアマッチング精度 0.75dB以内
クロスオーバー周波数 3.5kHz(18dB/oct)
出力音圧レベル 82.5dB/W/m
インピーダンス
最大許容入力 45W(連続)
外形寸法 幅188x高さ305x奥行194mm
重量 5.7kg