GRYPHON M100
価格不明(1台、1991年発売)
解説
DM100のモノラル・バージョンとして、さらなるクオリティの追求を図ったモノラルパワーアンプ。
M100の設計には、デッカ黄金時代に録音された1000本以上のマスターテープをヒアリングのリファレンスとして使用しています。
極めてワイドな周波数特性を実現しており、M100では300kHzに至るまでフラットな周波数特性を獲得しています。これにより、正確な音場再現に不可欠となる完璧な位相特性を実現するとともに、ゲインステージでのハイスルーレートの維持を可能にしています。
また、M100のダンピングファクターは、周波数に依存することなく可聴帯域全域に渡って一定なため、常に安定した性能を発揮しています。
保護回路にも万全を期すため、電源オン時やDC成分、ショート、過熱、超低域/超高域成分からシステムをプロテクトしています。正常な動作条件となるまでフロントパネルのロゴが点滅し、ミュート状態となります。
完全バランス入力を採用しています。
ハイカレント・バイポーラ・トランジスタを採用しています。
カルダス・ケーブルによる出力との結線以外は内部配線を一切排除しており、信号経路の最短化を図っています。
負帰還を用いない構成となっています。
カスタムメイドのトロイダルトランスや、電源キャパシター16個などの最高級パーツを厳選して使用しています。
105μ銅トレースを用いたmil.オーダーのダブルシールドPC基板を採用しています。
DC/ACカップリング構成となっています。
スピーカー端子は2組装備しており、バイワイヤリング接続に対応しています。
機種の定格
型式 | モノラルパワーアンプ | ||
定格出力 |
|
||
入力感度 | 1V(100W、8Ω) | ||
ゲイン | 29dB(100W、8Ω) | ||
SN比 | 111dB(IHF-A、100W、8Ω) | ||
入力インピーダンス | 50kΩ(バランス) | ||
周波数特性 | 2Hz~300kHz ±1.5dB(1W、8Ω) | ||
THD | 0.05%(100W、8Ω) 0.08%(100W、4Ω) |
||
出力インピーダンス | 0.15Ω(2Hz~60kHz) | ||
保護機構 | 入力:超高域、DC、超低域 出力:ショート、DC、SOAR 過熱:トランス、ヒートシンク |
||
消費電力 | 50W(アイドリング時) | ||
外形寸法 | 幅270x高さ190x奥行480mm | ||
重量 | 36.7kg |