オーディオの足跡

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TELOS400A TELOS400Dの画像
 解説 

トップエンドモデルと同等の増幅回路を搭載しつつコンパクトかつシンプルにまとめあげたTELOSシリーズのモノラルパワーアンプ。

標準モデルとしてアナログ専用のTELOS400-Aと、デジタル入力に対応したTELOS400-Dの2種類のバリエーションがありました。

設計にはタイムエラーという概念が取り入れられています。これはアナログ信号経路は周波数帯域の制限によって時間軸特性が変質するという概念で、この時間軸特性の変質がオーディオ再生音が自然音と異なる原因となっています。
このタイムエラーを減らすため周波数特性をできるだけ広くすることが有効となります。このためTELOSではパワーアンプの入力からスピーカー出力端子までの全てのステージにおいて、メガヘルツ帯までの周波数帯域を実現しています。

増幅回路にはパワーモジュールJOB 5サーキットを搭載しています。
この回路では従来ゴールドムンドが採用していた定評ある日立製MOS-FETと完全互換のエキシコン製を採用しています。また、入力基板と出力基板を分離する構造としており、メカニカルグランディングの効果を最大としています。

電源部には小型トロイダルトランスと小型電解コンデンサを複数個パラレル接続することで、必要かつ十分なパワーをハイスピードで各ステージに供給しています。
TELOS400では6個のハイスピードトロイダルトランスを搭載しています。

内部コンストラクションはアドバンスドメカニカルグランディングを採用しています。
この方式では振動の発生源であり、最も重量のあるパーツであるトランスブロックをスパイクに直結させています。これにより信号に悪影響を与えずに振動をグラウンドに放出し、ノイズレベルを低減しています。

アドバンスドサーマルグランディング構造を採用しており、全てのパワー段MOS-FETを十分なマスを持った一枚の金メッキ純銅プレートに取り付け、パワー段の温度を均一化しています。これにより熱によるトランジスタのゲイン変化や抵抗値の変動による歪を排除し、ダイナミックロスを従来以上に低減しています。

TELOS400-Aではフローティングヒートシンク構造を採用しています。
ヒートシンクの取り付けをテフロンワッシャーを介してシャーシからフローティングすることでヒートシンクの鳴きが回路に及ぼす影響を最小限としています。

ゴールドムンドの電源テクノロジーである電源フィルター回路(ゴールドムンドACレギュレーター)をTELOS400-Aに搭載しています。

TELOS400-AではAバージョン専用の高音質素子を採用しています。
IC、抵抗素子、コンデンサ素子等の音質に関わる部品の素子を精密化し、さらに厳密に選別・マッチングすることでさらなるローレベル信号の再現性を得ています。

TELOS400-Aにはアナログアウト端子を搭載しており、バイアンプ接続に活用できます。

GOLDMUND Lineal SPケーブル専用コネクタを搭載しています。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
定格出力 350Wrms(2Ω-8Ω)
最大出力 400W(8Ω)
瞬間最大出力 1000W(8Ω)
周波数特性 0~300kHz ±0.1dB
0~800kHz ±1dB
0~3MHz ±3dB
入力感度 1.45Vrms
インピーダンス 51kΩ
最大消費電力 1,200W
90W(スタンバイ時)
外形寸法 幅270x高さ230x奥行410mm
重量 30kg
付属 GOLDMUND Power Cable(L)