オーディオの足跡

PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

TELOS200A TELOS200Dの画像
 解説 

上位モデルと同等の増幅回路を搭載しつつハンドリングが容易な出力サイズと筐体にまとめたモノラルパワーアンプ。

標準モデルとしてアナログ専用のTELOS200-Aと、デジタル入力に対応したTELOS200-Dの2種類のバリエーションがありました。

設計にはタイムエラーという概念が取り入れられています。これはアナログ信号経路は周波数帯域の制限によって時間軸特性が変質するという概念で、この時間軸特性の変質によってオーディオ再生音が自然音と異なる原因となっています。
このタイムエラーを減らすため周波数特性をできるだけ広くすることが有効となります。このため、TELOS200ではパワーアンプの入力からスピーカー出力端子までの全てのステージにおいて、メガヘルツ帯までの周波数帯域を実現しています。

増幅回路にはパワーモジュールJOB 5サーキットを搭載しています。
この回路では従来ゴールドムンドが採用していた定評ある日立製MOS-FETと完全互換のエキシコン製を採用しています。また、入力基板と出力基板を分離する構造としており、メカニカルグランディングの効果を最大としています。

電源部には4個のハイスピードトランスによる強力電源を搭載しています。
小型トロイダルトランスをパラレル接続し、新たな整流回路設計と電解コンデンサ容量をできるだけ小さくすることで増幅回路への電源供給を最速で行う設計としています。

アドバンスドサーマルグランディング構造を採用しています。
MOS-FETなどの増幅素子は特性に温度依存性があり、素子の温度によって特性が変動しています。このため歪の無い増幅を実現するには各増幅素子の温度を常に均一とする必要があります。このため、従来よりゴールドムンドではパワー段MOS-FETを1枚の熱伝導性の良い純銅プレートに取り付けたサーマルグランディング構造を採用しており、パワー段の温度均一化を図っていました。
TELOSではこのサーマルグランディングをさらに改良しており、金メッキされた純銅プレートを従来比2倍に拡大しています。さらに素子とプレート間の絶縁には十分な薄さと絶縁性能を持ち熱伝導を妨げないポリイミドフィルム(=カプトン)を採用しています。これにより熱によるトランジスタのゲイン変化や抵抗値の変動などによる歪を排除し、ダイナミックロスを従来以上に低減しています。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
入出力端子 TELOS200-A
  RCA入力端子
  XLR入力端子
  スルーアウト出力端子(RCA)
  SPADE/BANANA対応スピーカー端子
  LINEAL SPケーブル専用端子
TELOS200-D
  RCAアナログ入力端子
  XLRアナログ入力端子
  RCAデジタル入力端子
  デジタルスルーアウト出力端子(RCA)
  SPADE/BANANA対応スピーカー端子
  LINEAL SPケーブル専用端子
  ゲイン切換ノブ -9dB~+9dB
定格出力 200Wrms(2Ω-8Ω)
最大出力 400W(8Ω)
周波数特性 0~300kHz ±0.1dB
0~1,000kHz ±1dB
0~3MHz ±3dB
入力感度 1.45Vrms
インピーダンス 50kΩ
ディストーション TID:0.01%以下(-80dB)ダイナミック
THD:0.01%以下(-80dB)スタティック
最大消費電力 1000W
60W(スタンバイ時)
外形寸法 幅240x高さ205x奥行400mm
重量 25kg
付属 GOLDMUND Power Cable(L)