オーディオの足跡

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GZ-75の画像
 解説 

SLE方式によるエッジレスウーファーを軸に設計された中型スピーカーシステム。

低域にはSLE方式を用いた20cmコーン型ウーファーを搭載しています。

SLE(Super Linear Long Excursion)方式ではコーン紙外周部から機械的なサスペンション(エッジ)を排除しており、優れた直線性を獲得するとともに、エッジの異常振動によって起こった中域特性の谷や低域での異常音が無く、優れた低域再生を可能にしています。また、ボイスコイルの巻線部分の上下2ヶ所を固定したバランス型ダブルダンパー機構を採用しており、コーン紙のピストン運動の対称性を高めています。
SLEウーファーではエッジの排除とダブルダンパー機構の採用により、振動系のストロークが従来の2倍となっています。これにより20cm口径にも関わらず、優れた耐入力を実現しています。

SLE方式ウーファーユニットにはアコースティックローパスフィルターを搭載しています。
コーン紙と外周部のリングフレームは間に1mmの隙間を保って振幅運動しています。この部分を等価回路に置き換えると、ある周波数に共振点を持ったバスレフ型キャビネットのポートと同じような働きをしています。アコースティックローパスフィルターは共振周波数が可聴周波数以下になるよう設計されています。これにより、可聴周波数内でのこのフィルタが充分大きな減衰特性を持ち、隙間が完全に無視することができ、コーン紙前後の音圧が隙間を通してショートすることが無く、音圧低下がありません。

ウーファーのコーン紙は、パルプ材料で充分な剛性を持たせ、さらに内部損失の大きな特殊材料を加えて複合成形したものを採用しています。これにより剛性を確保しつつ内部損失を大きくしています。

中域には10cmコーン型スコーカーを搭載し、高域には5cmコーン型ツィーターを搭載しています。
これらのユニットの振動板はドームラジエーターを組み合わせた複合成形コーンとなっています。

エンクロージャーは密閉方式を採用しています。
外観はユーラシアンチークのオープンポア仕上げが施されています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:20cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:5cmコーン型
インピーダンス
周波数特性 45Hz~20kHz
40Hz~20kHz(別カタログ記載)
出力音圧レベル 89dB(新JIS規格)
95dB(旧JIS規格)
入力 100W(ミュージックパワー)
クロスオーバー周波数 700Hz、6kHz
外形寸法 幅300x高さ500x奥行270mm
重量 11kg