オーディオの足跡

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 解説 

出力素子にIGBTを採用したステレオパワーアンプ。

IGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistor)は、フォルテが世界で初めてパワーアンプ用として応用した半導体出力デバイスで、バイポーラトランジスタとMOS-FET双方のメリットを兼ね備えています。この素子を組み込むことにより、MOS-FETならではの高い入力インピーダンスと広帯域、バイポーラトランジスタの低出力インピーダンスと高電流供給能力を獲得しています。
このIGBTをパワーアンプに応用する事で、オーバーオールNFBを使用せずに高いリニアリティを獲得しています。

初段は定電流ソースでバイアスをかけた超ローノイズ差動FETで構成されています。また、ハイカレントでシンプルな回路構成により、ハイバイアスAB級最終出力段に先立つ全ゲイン素子をピュアクラスAオペレーションとしています。

電源部には定格の2倍のパワーを持つカスタムメイド・トロイダルトランスを搭載しています。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
定格出力(20Hz~20kHz) 100W+100W(8Ω)
入力インピーダンス 40kΩ(バランス、アンバランス)
ゲイン 28dB(1kHz)
歪率(定格出力時) 0.1%以下
周波数特性 3Hz~100kHz -3dB
残留ノイズ 300μV以下
ダンピングファクター 200
スルーレート 50V/μsec
電流供給能力 連続10A
ピーク:30A
保護機構 自然空冷式
過熱時内部温度検出にて自動シャットダウン
消費電力 140W
外形寸法 幅435x高さ130x奥行245mm
重量 9.5kg