FORTE AUDIO F5
¥360,000(1991年11月発売)
解説
出力素子にIGBTを採用したステレオパワーアンプ。
IGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistor)は、フォルテが世界で初めてパワーアンプ用として応用した半導体出力デバイスで、バイポーラトランジスタとMOS-FET双方のメリットを兼ね備えています。この素子を組み込むことにより、MOS-FETならではの高い入力インピーダンスと広帯域、バイポーラトランジスタの低出力インピーダンスと高電流供給能力を獲得しています。
このIGBTをパワーアンプに応用する事で、オーバーオールNFBを使用せずに高いリニアリティを獲得しています。
初段は定電流ソースでバイアスをかけた超ローノイズ差動FETで構成されています。また、ハイカレントでシンプルな回路構成により、ハイバイアスAB級最終出力段に先立つ全ゲイン素子をピュアクラスAオペレーションとしています。
電源部には定格の2倍のパワーを持つカスタムメイド・トロイダルトランスを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 100W+100W(8Ω) |
入力インピーダンス | 40kΩ(バランス、アンバランス) |
ゲイン | 28dB(1kHz) |
歪率(定格出力時) | 0.1%以下 |
周波数特性 | 3Hz~100kHz -3dB |
残留ノイズ | 300μV以下 |
ダンピングファクター | 200 |
スルーレート | 50V/μsec |
電流供給能力 | 連続10A ピーク:30A |
保護機構 | 自然空冷式 過熱時内部温度検出にて自動シャットダウン |
消費電力 | 140W |
外形寸法 | 幅435x高さ130x奥行245mm |
重量 | 9.5kg |