FORTE AUDIO F40H
¥285,000(1992年頃)
解説
微小レベルの信号を増幅してパワーアンプに送るという役割をオーソドックスに追求したラインレベル用プリアンプ。
実際に信号を増幅する素子は僅か2個とし、パーツも必要最少限にまで厳選することで、信号経路の徹底的なシンプル化によるリニアリティ獲得を図っています。
フロントエンドは、完全にマッチングをとったローノイズJ-FETを採用したピュアクラスA回路、モノリシックFETによる定電流ドライブとして、ごく部分的なフィードバックだけで高い再現性を獲得しています。
また、各信号経路間の干渉を低減するため、コンピューター設計による回路トポロジーを採用しており、優れたクロストーク特性を実現しています。
電源からの回路への影響を排除するため、ハイカレント電源を別ユニット化しています。
電源ユニットには4200μFのコンピューターグレード・キャパシターを搭載しており、平滑化されたDC出力をモノリシック定電圧ソースでさらにレギュレートする設計となっています。
CD入力とプリアンプ出力はバランス接続も可能です。
オプションのフォノイコライザーボードを搭載することでアナログ再生が可能です。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ | ||||
入力インピーダンス | 20kΩ(バランス、アンバランス) | ||||
出力インピーダンス | 100Ω(バランス、アンバランス) | ||||
周波数特性 | 20Hz~100kHz -1dB | ||||
歪率 | 0.01%(20Hz~20kHz、3V、10kΩ負荷) | ||||
SN比 | 96dB | ||||
クロストーク(25Ωソース) |
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入力感度 | Line:127mV(1V出力) | ||||
ゲイン | Line:18dB(1kHz、音量コントロール最大) | ||||
最大外形寸法 | 本体:幅435x高さ67.5x奥行300mm 電源ユニット:幅135x高さ55(脚6)x奥行152mm |
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重量 | 本体:約4kg 電源ユニット:約1kg |
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別売:フォノイコライザーモジュール F40PB(¥80,000) | |||||
入力インピーダンス | MM:47kΩ、1kΩ、100Ω、47Ω/50pF、200pF | ||||
出力インピーダンス | メイン出力(アンバランス):110Ω/10μF | ||||
ゲイン(25Ωソース、47kΩ入力負荷 、10kΩ出力負荷) |
MM:37.7dB(1kHzゲイン) MC:58.5dB(1kHzゲイン) |
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周波数特性 | RIAAディエンファシスカーブ、20Hz~20kHz MM:±0.2dB MC:±0.2dB |
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歪率(20Hz~20kHz、10kΩ負荷) | MM:0.005%(5V RMS出力時) MC:0.05%(5V RMS出力時) |
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SN比 | MM:80dB(5mV入力基準) MC:66dB(1mV入力基準) |
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クロストーク | -88dB(20Hz~20kHz) |