オーディオの足跡

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 解説 

独自のMVFテクノロジーによって再生能力を高めたフロア型スピーカーシステム。

全てのユニットの振動板にはポリケブラーを採用しています。
ポリケブラーは、ケブラー繊維を2枚のシートに組み上げたものでマイクロスフェアと呼ばれる中空の細かな粒状樹脂を挟み込んだサンドイッチ構造となっています。これにより軽量性と剛性、適度な内部損失という相反する性質を獲得しています。
また、全ユニットに同じ素材を使用することで音色を統一しています。

低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
ウーファーユニットには独自の新技術であるMVF(Mechanical Vibration Free)テクノロジーが導入されています。この技術では、ユニットの磁気回路の裏側にもう一つの磁気回路を装備しており、これを励磁することによって逆方向への質量を作り出しています。これによりユニットが振動する際に後面に発生する反作用を完全にキャンセルし、力学的なバランスを維持することでフレームやキャビネットにかかるストレスを抑えこみ、歪となって影響を与える振動ファクターを排除しています。

中域には12cmコーン型スコーカーを2個搭載しています。
このユニットは中央部にディフューザーを装備しており、放射音波の均一化が図られています。

高域には2.8cm逆ドーム型トゥイーターを搭載しています。
デュアルボイスコイルによる高能率設計を採用しており、優れた周波数特性によってクロスオーバー周波数を低い帯域に設定しています。

リアパネルにネットワーク回路を装備しており、内部が見える構造となっています。
ネットワーク素子には特性の巨大ポリプロピレンコンデンサーをはじめ、自己誘導型の低抵抗エアコア・コイルや配線材、コネクターなど、独自の規準で厳選したパーツを使用しています。

ユニットレイアウトは2個のスコーカーでトゥイーターを上下から挟みこむ形で配置されており、擬似的な同軸構成とすることで点音源化を図っています。また、この擬似同軸構成のバッフル面にはスリットが設けられており、音波回折を防ぐことで特性の乱れを抑えています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。このエンクロージャーは制振をテーマに設計されており、素材がいかなる振動モードを持ち、ユニットをマウントした時にユニットからの振動がフレームからキャビネットへどのように伝播していくかが徹底的に研究されています。

機種の定格
型式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:25cmコーン型
中域用:12cmコーン型x2
高域用:2.8cm逆ドーム型
クロスオーバー周波数 120Hz/2.5kHz、-18dB/oct
周波数特性 27Hz~25kHz ±3dB
公称インピーダンス
最大入力 連続:150W
ミュージック:200W
出力音圧レベル 93dB/W/m
入力端子 バイワイヤリング接続対応
バナナプラグ仕様
外形寸法 幅330x高さ1,200x奥行412mm
重量 81kg