JMLAB Chorus725
¥75,000(1台、2000年頃)
解説
Chorusシリーズの最上位モデルにあたるトールボーイ型スピーカーシステム。
低域には16.5cmコーン型ウーファーを2本搭載しており、中域には同一の16.5cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
これらのユニットの振動板にはポリグラス・ダイアフラムを採用しています。この素材はこれまで上級機種にのみ使用されていたもので、分解能に優れたセルロース・ファイバー・コーンの表面にきわめて硬質石英グラス樹脂の中空微粒子を特殊接着剤でコーティングした構造となっています。内部損失が大きく軽量なセルロースと合成の高い石英グラス層の組合せによってよりスムーズで正確な音波伝搬を可能にしています。
エッジ部にはブチル・エッジを採用しています。
高域にはTPCと呼ばれる新設計の2.6cm逆ドーム型ツィーターを搭載しています。
このTPCではボイスコイルをドーム中央部へリジッドに固定することによって可動部品間のメカニカルカップリングを維持しつつエネルギー伝搬を向上させています。また、チタンモノブロックをダイアフラムに採用したうえで5μ厚ポリマーにてダンピングを施す構造を採用しており、特に15kHz~22kHz帯域のリニアリティに配慮を徹底しています。さらに、マグネットのトッププレートとフェースプレートの間にフォームリングを設け、不要な振動を排除しています。
ユニット前面にはフェイズプラグを装備し、音波拡散の均一化を図っています。
ユニットレイアウトはウーファーとミッドレンジの間にツィーターを配置した構成となっており、フロントバッフルは高剛性MDF材ダークグレー仕上げとし、チェリー仕上げのキャビネットと組合せたデザインとなっています。
また、ミッドレンジユニットは独立したチェンバーに収められており、ウーファーとの相互干渉を排除しています。
機種の定格
型式 | 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型 |
使用ユニット | 低域用:16.5cmコーン型x2 中域用:16.5cmコーン型 高域用:2.6cm逆ドーム型 |
周波数特性 | 47Hz~22kHz |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 400Hz、2.4kHz 12dB/oct. |
外形寸法 | 幅200x高さ980x奥行300mm |
重量 | 17.4kg |