オーディオの足跡

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HS-300の画像
 解説 

ハイルドライバーの標準機にあたるスピーカーユニット。

使用帯域を1.5kHz以上にとっており2ウェイシステムで使用しやすいよう設計されています。

ハイルドライバーは1973年にアメリカのオスカーハイル博士の原理をESSが完成させたものです。
この方式は従来のスピーカーの振動板のピストン運動による空気振動とは異なり、空気を圧縮して弾き飛ばす方式となっており、少ない運動エネルギーにもかかわらず高い能率と優れた高域特性を得ることができています。
ハイルドライバーはフェライトマグネットを使用した強力な磁力の中で、テフロン製の薄いフィルムにプリントしたエレメントがアコーディオンプリーツ状に折りたたまれた構造となっています。このエレメントに信号電流が流れるとエレメントは向かい合ったプリーツが引き合い、反発し合って中の空気を圧縮・放射します。この時、隣のプリーツは逆に広がって空気を吸入します。そして、次の瞬間電流の向きが変わると全く逆の動作をします。このように2枚の向き合った板が引き合い反発し合って音を直接空間に放射するので、空気負荷がかかりやすく、広帯域でフラットな周波数特性、広指向性、低歪率、広ダイナミックレンジ、高トランジェント特性が得られます。

機種の定格
型式 ハイルドライバー
周波数特性 1kHz~23kHz ±2dB
出力音圧レベル 98dB/W/m
最大入力 30W
指向特性 45゜(垂直)x120゜(水平)
全放射面積 20.25sq/in
方形波立ち上がり時間(5kHz) 12μsec
インピーダンス