Eroica Almighty-55
¥59,000(1960年代中期頃?)
解説
エロイカの管球インテグレーテッドアンプ。
世界最高の周波数特性を目指し、プリメインの総合特性で10Hz~50kHz ±1dBを達成しています。
プリアンプ部に12AX7を5本使い、全てNFループで構成しており、Phono端子等に30dB以上の入力を入れてもプリアンプの出力は定格入力を入れたときと同一の歪となっています。
出力管6L6GCの他は、全てプリント基板を採用しており、製品ムラをなくしています。
トーンコントロールにはNF型を採用しており、前段を2段のNF型として入力インピーダンスを高く、出力インピーダンスを低くする事に成功しています。
イコライザーにはCR型を採用しており、低域から高域まで歪を一定にしています。
2段NF回路をCRイコライザーの前に設置し、そして出力インピーダンスを下げて十分な出力電圧を得ています。
プリアンプ部の真空管5本とも、シリコンダイオード4石による全部直流点火とし、ヒーターハムを防いでいます。
また、シールド板を使用することで誘導ハムも防いでいます。
出力トランスはタムラとの合同設計のものを採用しています。
パワーアンプとコントロールアンプの単独使用が可能です。
ヘッドホン端子やテープモニター回路などを搭載しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
無歪最大出力 | 27W+27W |
周波数特性 | 10Hz~50kHz ±1dB |
入力感度 | phono:3mV tape head:1.7mV aux、tuner:100mV |
歪率 | 0.35%以下(10W時) |
SN比 | 94dB |
出力インピーダンス | 4Ω、8Ω、16Ω |
トーンコントロール | 50Hz:+13dB~-15dB 10kHz:+12dB~-15dB |
付属回路 | テープモニター DIN端子 ヘッドホンジャック チューナーレベルセット ボディアースターミナル テープイコライザー切換(19cm/s、9.5cm/s) |
使用真空管 | 12AX7:5本 12AT7:3本 6L6GC:4本 DS-1M:2個 FR-1P:4個 |
外形寸法 | 幅460x高さ170x奥行300mm |
重量 | 14kg |