Electro-Voice PATRICIAN 800
※発売時期不明
¥765,000(1台、1972年頃)
¥1,200,000(1台、1980年代前半頃)
解説
エレクトロボイスを代表する大型フロア型の4ウェイスピーカーシステム。
外観はコンテンポラリーとトラディショナルの2種類のバリエーションがありました。コンテンポラリーは一般的に知られてるデザインのもので、トラディショナルはそれに比べて若干シンプルなものとなっています(写真奥のデザイン)。
外観の仕上げについては、72年ごろはマホガニー、サテンウォルナット、サクラ材の3種類がありました。80年代頃はマホガニー、サテンウォルナット、フルーツウッドの3種類に変更されています。
低域用に76cmコーン型ウーファーである30Wを搭載しています。
中低域用には30cmコーン型ミッドバスを搭載しています。
ミッドバスは製造時期によりSP12DやSP12Mを搭載していました。
中高域にはドライバーユニットと8HDを組合わせたホーン型ミッドレンジを搭載しています。
ドライバーユニットは72年頃はT25A、80年代はT250を搭載していました。
高域にはホーン型トゥイーターであるT350を搭載しています。
ネットワーク回路にはX1835を採用しています。
高級家具として設計されており、入念な木工仕上げの施された美しいエンクロージャーを採用しています。
このエンクロージャーは部屋のコーナーに置いて使用できるように設計されています。また、素材には厳選された厚さ2.5cmの板材を使用しています。
機種の定格
方式 | 4ウェイ・4スピーカー・コーナーフロア型 | |||
年代 | 80年代前半頃 | 72年頃 | 不明 | |
ユニット | 低域用: | 30W | ||
中低域用: | SP12D | SP12M | ||
中高域用: | T250+8HD | T25A+8HD | T250+8HD | |
高域用: | T350 | |||
周波数特性 | 15Hz~23kHz | |||
インピーダンス | 16Ω(X1835) 8Ω(後期モデル? 1980年頃) ※1972年のカタログでは8Ω~16Ωと記載 |
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許容入力 | 70W 150W(最大) |
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出力音圧レベル | 103dB/W | |||
クロスオーバー周波数 | 100Hz、800Hz、3.5kHz | |||
外形寸法 | 幅838x高さ1,295x奥行705mm | |||
重量 | 122.6kg(72年頃のカタログ記載) 142.9kg(80年代カタログ記載) |