
Electro-Voice Interface:A
¥198,000(2台1組、1975年頃)
解説
小型かつ優れた性能を持つスピーカーを追求して開発されたイコライザ付きスピーカーシステム。
インターフェイス:Aではエレクトロニック・イコライザが付属しています。
このイコライザでは50Hzで3dB、35Hzで6dBブースとし、これ以下の周波数はシャープにカットされ、音響出力は32Hzまでほぼ平坦にしています。32Hzという値はミドルCから3オクターブ下で、16フィート・オルガンストップのロウCにあたります。また、コントラバスの最低音は43Hzとなっており、音楽再生で必要な低音再生を小型システムで可能にしています。
また、イコライザでは高域レベルの切替が可能です。1のポジションはトータルアコースティックパワーが最もフラットに近く、10kHzで約3dBほど下がったレスポンスとなります。そして、2のポジションではトータルアコースティックパワーが10kHzでさらに3dB下がります。この2のポジションが一般的なノーマルポジションにあたります。また、3のポジションではさらに高域が下がり、ソフトな音質となります。
低域には20cmコーン型ウーファーと25cmコーン型ロウフリケンシーラジエーター(パッシブラジエーター)を搭載しています。
ロウフリケンシーラジエーターは重さがちょうど32Hzに同調する空気の重量に等しくなるように設計されています。このラジエーターによって低域が1/3オクターブ延び、さらに能率を2dB向上するとともにエンクロージャーの容積を半分に抑えています。このロウフリケンシーラジエーターの役割をバスレフ型のダクトで実現するには6m以上の長さが必要となります。
高域にはメタルドームを用いた5cmトゥイーターを前面と後面に搭載しており、超高域のエネルギーを十分に保つよう設計sあれてます。
トゥイーターユニットは前面にフェルトとフォーム・プラスチックが設けられており、5kHz以上ではディフューザーとして働くように工夫されています。
後面のトゥイーターは7kHz以上で動作するように設計されています。
別売りのトゥイータープロテクタTS-1が接続できます。
TS-1を接続する場合はCOMMON端子のジャンパ線を取り外して使用します。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・パッシブラジエーター方式 ・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:5cmx2 その他:25cmコーン型ラジエーター |
周波数特性 | 30Hz~20kHz |
インピーダンス | 8Ω |
最大許容入力 | 60W |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、7kHz |
外形寸法 | 幅356x高さ559x奥行197mm |
重量 | 12.5kg |
付属 | エレクトロニック・イコライザ |
別売 | トゥイータープロテクタ TS-1 |