Electro-Voice Interface:3II
¥75,000(1台、1979年頃)
解説
Interface:3の改良型にあたるスピーカーシステム。
中低域には20cmコーン型ウーファーと30cmコーン型ラジエーターを搭載しています。
このラジエーターは磁気回路やボイスコイルを装備しておらず、いわゆるパッシブ・ラジエーターと同じ働きをしていますが、Interface:3ではより積極的に活用しており、ラジエーターに57Hz以下の低音域を受け持たせています。これにより34Hzの低音再生を実現するとともに、20cmウーファーは中音域まで低歪率と高耐入力を実現しています。
高域には上級機と同じ3.8cmドーム型スーパードームトゥイーターを搭載しています。
このユニットは、大型マグネットを用い、ボイスコイル・ギャップに磁性流体を封入した高効率磁気回路によって従来のドーム型の2~4倍に達する能率を実現しています。また、ダイアフラムにはフェノール・レジンの2層成型を採用しています。
さらに、ドームの前面にはアコースティックフォームの音響レンズを搭載しており、超高域の指向特性を大幅に改善しています。
20cmコーン型ウーファーと6cmトゥイーターは、Interface:AIIやInterface:BIIと全く同じものを採用しています。
エンクロージャーは密閉構造となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・パッシブラジエーター方式 ・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:30cmコーン型ラジーエーター 中域用:20cmコーン型 高域用:3.8cmドーム型 |
周波数特性 | 34Hz~20kHz 40Hz~18kHz ±4dB |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
最大許容入力 | 25W(長時間平均) 250W(ピーク) |
クロスオーバー周波数 | 57Hz(アコースティック)、1.5kHz |
外形寸法 | 幅375x高さ641x奥行333mm |
重量 | 15.0kg |