ELAC CL310JET
¥180,000(2台1組、1998年12月発売)
解説
ニアフィールド用サイズでサイズを超えた音楽再生を追求したコンパクトスピーカーシステム。
低域には11.5cmコーン型ウーファーであるTT115KSTロングストロークウーファーを搭載しています。
振動板はパルプファイバーと0.2mm厚アルミのハイブリッド構造となっており、強力な磁気回路で駆動しています。
また、取付強度の確保と金属フレームによる磁気歪解消を図るため、フロントバッフルと樹脂一体成型としています。
高域にはJET(Jet Emission Tweeter)ツィーターを搭載しています。
このユニットはオスカーハイル博士が考案したハイルドライバーを発展させたものです。これまでのハイルドライバーはトランジェントの良さとスピードの速さが評判となりましたが、能率が低いことと、下の周波数を受け持つユニットがハイルドライバーのスピードについて行けない理由から積極的に採用されませんでした。
ELACではこのベンディングウェーヴ方式のプリーツ状ダイアフラムを自社生産し、磁気回路に強力なネオジウムマグネットを採用することで問題点を改善しています。
ネットワーク部はツィーターとウーファーそれぞれに専用の基板を設けて対応しており、バイワイヤリング接続時に威力を発揮するよう設計されています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
このエンクロージャーには堅牢な6.5mm厚のアルミ押し出し材を採用しており、フロントバッフルとリアバッフルにはそれぞれ分割されており、ユニット間の相互干渉を排除しています。また、内部には仕切りが設けられており、ユニット間の相互干渉の低減と強度の確保を実現しています。
バスレフポートにはラウンドを持つポートを採用しており、風切り音の低減を図っています。
底面には専用スタンドとボルト止めするためのネジ穴が設けられています。
バイワイヤリング接続やYラグの装着に対応したスピーカーターミナルを採用しています。
外観はシルバーとブラックの2種類のバリエーションがありました。
また、グリルが付属しています。
別売りオプションとして専用のスピーカースタンドがありました。
このスタンドも本体色に合わせて2色のカラーバリエーションがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:11.5cmコーン型(TT115KST) 高域用:JET |
周波数特性 | 42Hz~30kHz |
インピーダンス | 4Ω |
定格入力 | 70W |
最大入力 | 90W |
出力音圧レベル | 86dB/2.83V/1m 83dB/W/m |
推奨アンプ出力 | 50W~150W |
クロスオーバー周波数 | 3.3kHz |
外形寸法 | 幅123x高さ208x奥行282mm |
重量 | 5.5kg |
別売 | スピーカースタンド Z800/A(silver)、Z800(Black) |