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Dual CS5000
¥115,000(1988年頃)
解説
独自の技術を搭載したクォーツコントロールベルトドライブプレイヤー。
ターンテーブル部にはベルトドライブ方式を採用しており、駆動モーターにはマイクロプロセッサーによるスピード検出式クォーツコントロールDCモーターを採用しています。
ターンテーブルには1.5kgの振動タンプ構造のダイキャストプラッターを採用しており、アンチレゾナンスコーティングと相まって、よりクリアな再生音を実現しています。
トーンアーム部にはジャイロスコープ・ジンバル・トーンアームを搭載しています。
このトーンアームは上下左右の動きを支持する4個の軸受部を持ち、精密研磨仕上げを施した点接触支持方式となっています。これによりレコードの変化や反りを追従でき、優れたトラッカビリティを実現しています。
また、高精密スプリングを用いたダイナミックバランス方式を採用することで正確な針圧を維持しています。
トーンアームの軸受支点をレコード面と同じ高さに低く設定したOPS(Optimum
Pivot System)を搭載しています。
支点がトーンアームと同じ高さの場合、レコードの反りが1.5mm上下に波打つだけでワウフラッターは±0.15%も悪化します。CS5000ではOPSを採用することで、レコードや振動などでアームが上下に振られてもその振られ角が小さく抑えられるため、ワウフラッターが殆ど生じません。
ヘッドシェル部にはVTA(バーチカル・トラッキング角)調整機構付きヘッドシェルを採用しています。
カートリッジの特性が最良となるバーチカルトラッキング角は20度から25度の間にあります。この角度が狂っていると正確なトレースが困難になるだけでなく、歪が発生し、ステレオセパレーションも悪化します。
CS5000のヘッドシェルはアームの高さを変えずにシェルのツマミを操作するだけで±5度の範囲でバーチカルトラッキング角の調整ができます。
インサイドフォースキャンセラーを内蔵しています。
電子スイッチによる3スピード切換が可能です。
オートリフトアップ機構を搭載しており、レコード終了時にアームが自動的にアップします。
この機能は無接触検出方式となっており、針先への影響がありません。
キャビネットにはターンテーブルとアームをフロートさせるフローティングシャーシを採用しており、外部振動の影響を抑えています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | ベルトドライブ方式 |
駆動モーター | DCクォーツモーター |
回転数 | 33、45、78rpm |
ワウフラッター | 0.015%w.rms以下 |
SN比 | 80dB以上(DIN) |
外形寸法 | 幅445x高さ140x奥行394mm |
重量 | 7.5kg |