
Dual CS-721
¥99,800(1978年頃)
解説
デュアル伝統のストレートアームを採用したダイレクトドライブプレイヤー。
トーンアームにはヘッドシェルとアームが一体構造となったストレートアームを採用しています。一体構造とすることでユニバーサルタイプのヘッドシェルが持つ接合部分での共振を排除しています。また、カートリッジの交換はシェルのフィンガーアームを横にスライドするだけで行うことができ、支点に無理なチカラをかけません。
さらにストレートアームとすることで実効質量を抑え、トーンアームにアルミ、ヘッドシェルに特殊高分子材を採用することで徹底した軽量化を図っています。
共振フィルター付きのカウンターウェイトを採用しています。
このカウンターウェイトは2重のメカニカル共振フィルターで構成されており、一方のフィルターはレコードの反りなどによって生じる数ヘルツの超低域振動を、もう一方のフィルターはシャーシ全体が受ける数10ヘルツの振動を吸収する役割を持っています。
支持機構にはボールベアリングを用いた4点ジンバルサポートを採用しています。
駆動モーターにはEDS-1000IIを採用しています。
EDS-1000IIはバイファイラ巻きにした8つのコアレスコイルの層を22.5度の角度で2段階に重ねた特殊な駆動コイルを使用しています。これによりDCモーターにありがちなハンティング現象(不連続回転)を幾何学的に解消し、静かで滑らかなローターの回転を実現しています。
針圧調整機構にはダイナミックバランス式を採用しています。
この方式では精密な渦巻きバネによって針圧を調整しており、車のサスペンションと同じ役割を果たすことでレコードに反りがあったとしても針圧はレコードに対して一定となっています。
インサイドフォースを打ち消すアンチスケーティング機構を搭載しています。
針の形状や針圧に合わせて調整が可能です。
バーチカルトーンアームコントロール機構を搭載しており、レコード面に対してトーンアームが平行になるようにカートリッジに合わせて調節できます。
トーンアーム降下速度調整機構を搭載しており、降下速度を針圧の状態に合わせて調整できます。
トーンアーム降下位置調整機構を搭載しており、針先が正しく音溝に降りるように微調整できます。
オートマチックとマニュアルのどちらの操作方法も楽しめます。
マニュアル操作用にキューコントロール機構を搭載しています。
キャビネットは3個のスプリングによってシャーシを浮かした構造となっており、防振構造との相乗効果によってハウリングを抑えています。
ピッチコントロール機構を搭載しており、レコードの回転数を10%可変できます。
50Hz/60Hz共用のストロボスコープを搭載しています。
CD-4の4チャンネルレコードに対応した低容量出力コードを採用しています。
オートカット機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動モーター | 電子制御ダイレクトドライブDCモーター |
ターンテーブル | 30cm非磁性ダイキャスト製、1.3kg (回転系総重量3.0kg) |
スピード | 33・1/3、45rpm |
スピード調整 | 10%可変 |
ワウ・フラッター | ±0.03%(DIN 45 507) |
ランブル (DIN 45 507) |
-50dB -70dB(WTD) |
トーンアーム感度 | 垂直:7mg 水平:15mg |
トラッキングエラー | 0.16゜/cm |
針圧調整範囲 | 0~3g |
適合ヘッドシェル | TK-24 |
適合カートリッジ重量 | 4.5~10g(取付ビス、ナットを含む) |
アンチスケーティング機構 | 円錐針、楕円針、CD-4用針別直読可変式 |
キューコントロール (アームリフター) |
シリコンオイルダンプ方式 |
ストロボスコープ | 内蔵ネオンランプ照明方式 |
レコードサイズセレクター | スピードセレクターに連動 (33・1/3rpm → 30cm盤、45rpm → 17cm盤) |
その他機構 | トーンアーム降下位置調整 キューコントロール高さ調整 トーンアームロック オートリピートプレイ |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 約2.5W |
外形寸法 | 幅424x高さ150x奥行368mm |
重量 | 約8.3kg |