Dual 1218
¥44,500(1970年代前半頃?)
解説
1229に準じた性能を持たせつつ合理化によってコストダウンを図ったプレイヤーシステム。
トーンアームには軽金属パイプを用いた有効長204mmのアームを採用しています。
支点にはジャイロジンバル方式を採用しており、水平/垂直動とも軽い動作を実現しています。
針圧調整は直読式のダイヤル型となっており0~5.5gまで可変できます。直読誤差は±0.1g以内となっています。
針先の太さと円錐/楕円、針圧に対応するアンチスケーターが組み込まれており、インサイドフォースを除去しています。
シングルプレイ用、マルチプレイ用、ドーナツ盤用の3種のスピンドルが付属しています。
シングルプレイ用スピンドルはターンテーブルと一緒に回転する設計となっており、レコードセンターホールとの摩擦抵抗がなく回転むらが生じません。
ターンテーブルは直径27cmの非磁性ダイキャスト製でダイナミックバランス調整がされています。
駆動モーターにはハイトルクのシンクロナス型を採用しています。
また、ピッチコントロールにより約6%のピッチ調整が可能です。
バーティカルアングル調整機構を搭載しています。
シングルプレイ時とマルチプレイ時ではレコードの厚みでカートリッジ針先のバーティカルアングルが異なってきます。1218ではヘッドシェルのカートリッジホルダーに組み込まれたモードセレクターにより、シングルプレイ時は常に、マルチプレイ時はレコード3枚目に15゜のバーティカルアングルを保つよう調整できます。
アームエレベーション機構としてシリコンダンプのシリンダーを持つキューコントロールを搭載しています。
別売でプレイヤー用キャビネットやヘッドシェル、ドーナツ盤用スピンドルなどがありました。
デラックス型キャビネットでは前蓋部分に収納が設けられています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | シンクロナスハイトルクポールモーター |
ターンテーブル | 27cmダイキャスト製、1.9kg |
スピード | 33・1/3、45、78rpm |
スピード調整 | ピッチコントロールにより6%可変可能 |
ワウ・フラッター | 0.09%以下 |
トーンアーム | エクストラロング・パイプアーム |
トーンアーム支持 | 4点ジンバルサポート |
トーンアーム感度 | 水平方向:0.02g以下 垂直方向:0.01g以下 |
トラッキングエラー | 0.18゜/cm以下 |
針圧調整 | 直読ダイヤル式、0~5.5g可変 |
アンチスケーティング機構 | 円錐・楕円針別直読ダイヤル式 |
キューコントロール | シリコンダンプ |
外形寸法 | 幅328x奥行273+40(カウンターウェイト)mm |
重量 | 4.9kg |
別売 | デラックス型キャビネット DB-41(¥5,600) スタンダード型キャビネット DB-4(¥2,900) ダストカバー DCOV-3(¥4,300) カートリッジホルダー(ヘッドシェル) TK-15(¥1,500) ドーナツ盤用スピンドル AS-12(¥1,800) |