Dual 1019
価格不明(1965年発売)
解説
世界各国で高い評価を受けたオートチェンジャー式レコードプレイヤー。
手動用(シングルプレイ用)スピンドルと自動用(オートプレイ用)スピンドルの交換が可能となっています。
オートチェンジャー式ではスピンドルの交換不能か、交換できてもスピンドルが回転しない設計となっている製品がありますが、Dual 1019ではレコード回転と一緒にスピンドルが回転するため、レコードのセンターホールとスピンドルの摩擦抵抗によって再生音に影響が及ぶのを防いでいます。
インサイドフォースキャンセラーを搭載しています。
Dual 1019のインサイドフォースキャンセラーはトーンアーム基部に取り付けられたダイヤルによって連続可変する方式となっており、針圧と針先の太さに応じて調整が可能です。
アームエレベーション機構を装備しており、レバーのコントロールでアームの上下動作を行います。
アームの降下にはシリコンダンプ方式を採用しており、降下速度は5mm/secとなっています。
トーンアームには0.5gの超軽針圧カートリッジやコンプライアンスの大きなカートリッジにも対応した軽質量金属パイプアームを採用しています。
このアームはダイナミックバランス型となっており、再生中のあらゆる方向の運動に対してバランスがとれる方式となっています。また、オートチェンジャーのアームの問題となる停止機構による抵抗についても精巧なメカニズムによって抑えています。
トーンアームのカウンターバランスウェイトは弾性体材料によってトーンアームから分離されています。これにより、外グからのショックや振動から防振しています。
連続可変直読式の針圧調整機構を採用しています。
ターンテーブルにはアルミダイカスト製ターンテーブルを採用しています。
また、ターンテーブルマットの中心部は外周部より低くなっており、レコードの広い周辺部に対して大きい支持を与えるように配慮されており、演奏中のスリップを防いでいます。
スピードは4スピード切換式となっています。
また、6%の範囲で可変調整が可能です。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | アイドラードライブ |
駆動モーター | 連続ポール4極インダクションモーター |
ターンテーブル | 28cmアルミダイキャスト製、3.4kg |
回転数 | 16、33・1/3、45、78rpm、微調整機能付き |
ワウ・フラッター | ±0.1%以下 |
S/N比 | 50dB以上(1kHz、1.4cm/s) |
トーンアーム | 30cmダイナミックバランス型パイプ軽質量アーム 針圧直読式、ダイヤル式インサイドフォースキャンセラー付き |
キューコントロール(アームエレベーション) | 油圧型、降下速度5mm/sec |
その他 | 自動・手動用スピンドルアダプター Dualマウントヘッドシェル |
電源電圧 | AC110V/220V |
消費電力 | 6.5W±10% |
外形寸法 | 幅329x高さ222x奥行314mm |
重量 | 6.8kg(ケース含まず) |
付属品 | レコード10枚まで対応したオートチェンジャー用スピンドル 回転型の手動用スピンドル ドーナツ盤用アダプター(手動時用) 17cm(7inch)レコード用特別チェンジャー用スピンドル(model AS-9) |