DIATONE M-F05
¥28,000(1978年頃)
解説
オーディオ機器的特性と通信機的特性の両立を第一として設計されたコンパクトサイズのFM/AMチューナー。
ツインカラーチューニングを採用しており、同調がとれるとダイヤルスケール全体の照明の色がホワイトからグリーンに変化します。
FMフロントエンド部には、NFの小さいデュアルゲートMOS FETを高周波増幅段に用いることで高感度化を図っています。さらに、空芯コイルと周波数直線型バリコンによって各種妨害排除能力も向上させています。
また、局部発振器には空芯コイルを使用しており、局部発振用バリコンをワイドギャップ化し、高い周波数安定性を維持しています。
FM・IF段は、位相特性に優れたリニアフェイズ型セラミックフィルター4素子と差動増幅3段によって構成されています。これにより安定したリミッターがかかり、優れた位相特性を得ています。
検波回路には広帯域クォードラチュア検波回路を採用しており、低歪率受信を可能にしています。
また、MPX回路には温度特性の優れたPLL型IFを採用しており、広い帯域にわたって優れたセパレーション特性と歪率特性が得られています。
AM受信回路はオールICの回路構成を採用しています。
シグナルメーターとチューニングメーターを搭載しています。
機種の定格
FM/AMチューナー | |
<FMチューナー部> | |
回路方式 | 周波数直線型3連バリコン クォートラチュア検波回路 PLL MPX |
実用感度 | 1.9μV |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
実効選択度 | 60dB |
S/N比 | mono:75dB stereo:72dB |
イメージ妨害比 | 60dB |
IF妨害比 | 80dB |
スプリアス妨害比 | 80dB |
AM抑圧比 | 55dB |
高調波歪率 | mono:0.2% stereo:0.3% |
ステレオセパレーション | 40dB(1kHz) 35dB(10kHz) |
周波数特性 | 30Hz~15kHz ±3dB |
<AMチューナー部> | |
回路方式 | 2連バリコン |
実用感度 | 150μV/m |
実効選択度 | 30dB |
S/N比 | 55dB |
イメージ妨害比 | 40dB |
IF妨害比 | 50dB |
スプリアス妨害比 | 40dB |
高調波歪率 | 0.8% |
<総合> | |
出力レベル/インピーダンス | 150mV/5kΩ(30%変調) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅270x高さ70x奥行258mm |
重量 | 3.5kg |
付属 | T字型FMアンテナ 六角レンチ |