DIATONE DA-F680/DA-F680S
DA-F680:¥42,000(1978年頃)
DA-F680S:¥40,000(1979年頃)
解説
ロックチューニング回路を採用したFM/AMチューナー。
離調特性を改善するためロック・チューニング回路を採用しています。
この回路は同調点から±100kHzの範囲で作動し、この範囲内では高調波歪率やステレオセパレーションが悪化することがありません。
IF段の選択度をWIDEとNARROWに切換えることができ、さらに独立した2ブロック構成としています。
WIDE時には、新開発の4素子セラミックフィルターと位相補正用LC同調回路の構成により高S/N・低歪率チューナーとして動作します。また、NARROW時には、2素子セラミックフィルター4個の構成となり、高選択度チューナーとして動作します。
ディスクリトランスや新型PLL MPX ICの採用により高調波歪率を向上させています。
440Hzの信号音をFM50%変調時と同じ出力で発振させることができるキャリブレータを搭載しています。
FMエアチェック前にこのスイッチをONにし、デッキ側の入力ボリュームで0±2dBの範囲にセッティングすると、最適なレベルでの録音が可能です。
AMチューナー部は、トランジスタ7個とダイオード2個を使用したディスクリート構成を採用しています。
ラックマウント用キャリングハンドルを装備したDA-F680と、キャリングハンドルを装備していないDA-F680Sの2種類がありました。
機種の定格
FM/AMチューナー | |
<FMチューナー部> | |
実用感度 | 1.8μV(10.3dBf) |
実効選択度(±400kHz) | Wide:45dB Narrow:75dB |
キャプチャーレシオ | Wide:0.8dB Narrow:1.3dB |
S/N比(stereo) | Wide:77dB Narrow:73dB |
イメージ妨害比 | 85dB |
IF妨害比 | 95dB |
スプリアス妨害比 | 90dB |
AM抑圧比 | Wide:60dB Narrow:55dB |
全高調波歪率(stereo、1kHz) | Wide:0.1% Narrow:0.3% |
ステレオセパレーション(1kHz) | Wide:50dB Narrow:45dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.5 -1.0dB |
出力レベル/インピーダンス | 0V~1.5V/5kΩ |
<AMチューナー部> | |
実用感度(S/N=20dB、バーアンテナ) | 100μV/m |
選択度(±10kHz) | 35dB |
S/N | 55dB |
イメージ妨害比 | 50dB |
IF妨害比 | 40dB |
全高調波歪率 | 0.8% |
出力レベル/インピーダンス | 0~500mV/5kΩ |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
外形寸法 | DA-F680:幅480x高さ154x奥行400mm DA-F680S:幅424x高さ154x奥行389mm |
重量 | DA-F680:7.9kg DA-F680S:7.9kg |