DIATONE X-11/X-11C
¥119,800(1981年発売)
解説
デッキレシーバーに縦型レコードプレイヤーを一体化したセットアップコンポの一体型ステレオシステム。
レコードプレイヤーを縦型とした事でスリム化を実現しています。
また、スピーカー部は別売りとなっており好みのスピーカーを組み合わせられる他、専用のスピーカーとしてSS-11がありました。
X-11には通常カラーの他にルネッサンスレッドのX-11Cというモデルがありました。
レコードプレイヤー部
レコードプレイヤーにはリニアトラッキング方式を採用しています。
この方式では音溝の接線方向に正しくトレースするため、トラッキングエラーが減少し、高調波歪を低減させています。また、インサイドフォースの発生が無いため全体的なトラッキング能力が向上しています。
アーム部にはショート&ストレートパイプアームを採用しており、部分共振や複合共振を少なく抑えています。
操作は電子制御によるフルオートとなっており、レコードをセットすれば後はボタン操作で行えます。
操作ボタン類は一箇所に集中させてダストカバーの外に配置しており、カバーを閉じた状態で全ての操作が行なえます。
レコードサイズの検出には光学システムを応用した自動検出機構を採用しており、針降下位置と回転数を決定します。
ダストカバーには全閉カバーを採用しています。このカバーは自由な角度で止まるフリーストップ式となっています。
カセットデッキ部
カセットデッキ部はメタルテープに対応しています。
駆動モーターにはトルクの高いDCサーボモーターを搭載して安定したテープ走行を実現しています。
ダイナミックノイズサプレッサー回路を搭載しており、テープヒスノイズを抑える事ができます。
頭出し機能を搭載しており最大で前後9曲の頭出しが可能です。
操作部にはメカロジック方式を採用しており、軽いタッチで操作ができます。
チューナー部
FMは3局、AMは4局のプリセットに対応しています。
FMミューティング回路を搭載しており、スイッチをONにするとFM放送受信時に自動的に局間ノイズが除去されます。
また、OFFにした場合はステレオ放送でもモノラルとして受信するため、電波が弱い時や雑音が多い時はOFFで使用します。
チューニングつまみにはロータリー方式を採用しています。
AMチューナーには感度の高いループアンテナや2段階ビートキャンセルなどを搭載しています。
アンプ部
マイクミキシング機構を備えており、別売りのマイクを接続する事でミキシングが可能です。
トーンコントロールを搭載しています。
入力レベル、出力レベル、周波数レベルを一つのインジケーターで表示する3ウェイインジケーターを搭載しています。
セレクター表示部にはマーク付きのインジケーターを装備しており、一目で確認できます。
ワンタッチ式のスピーカー端子を搭載しています。
機種の定格
| 型式 | ステレオシステム |
| <アンプ部> | |
| 定格出力 | 25W+25W(EIAJ、歪率5%) |
| 高調波歪率 | 0.1%(18W出力時、1kHz) |
| トーンコントロール | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
| <チューナー部> | |
| 実用感度 | FM:2.0μV/11.2dBf AM:300μV/m(IHF) |
| S/N比 | FM:72dB(stereo) AM:50dB |
| 高調波歪率 | FM:0.3%(stereo) AM:0.2%(mono) |
| ステレオセパレーション | FM:40dB以上 |
| <プレイヤー部> | |
| 形式 | 電子制御フルオートリニアトラッキング方式 |
| モーター | DCサーボモーター |
| 駆動方式 | ダブルフライホイール・ベルトドライブ |
| ワウフラッター | 0.06%以下(WRMS、JIS) |
| S/N比 | 65dB(DIN-B) |
| <カセットデッキ部> | |
| トラック形式 | 4トラック・2チャンネル |
| モーター | DCサーボモーター |
| ワウフラッター | 0.06%以下(WRMS) |
| ヘッド | 録再:ハードパーマロイ 消去:フェライト |
| テープ速度 | 4.8cm/s |
| 周波数特性 | ノーマル:30Hz~16kHz スペシャル:25Hz~17kHz メタル:25Hz~18kHz |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 42W |
| 外形寸法 | 幅460x高さ556x奥行235mm |
| 重量 | 17.5kg |
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