DIATONE 2S-3003
※受注生産品
¥1,500,000(1台、1990年発売)
解説
ダイヤトーンのもつ技術の全てを集約しハイビジョン時代のモニター・スタンダードとして開発されたスピーカーシステム。
2S-305型の基本設計を継承しながら、ワイドレンジ化、低歪化、高耐入力高能率化などを追求しています。
低域には32cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には3軸織アラミッドハニカム振動板を採用しています。この振動板では極めて剛性が高く優れた振動減衰特性を持つ芳香族ポリアミド系アラミッド繊維を、従来の縦横に組んだ織り方から3軸織に変えることであらゆる方向の強度を得ています。このスキン材をハニカム構造の振動板とすることで高入力時における分散共振を抑制し、低歪と優れたレスポンスを実現しています。
磁気回路には高い磁束密度を誇るアルニコマグネットバージョンのA.D.M.C.-m(Advanced
Magnet Circuit-music)を採用しています。A.D.M.C.-mでは磁気回路内の磁束変動に着目し、ボイスコイルからの交流磁束を相殺する構造としています。これにより大振幅時の磁極に対するボイスコイル中心移動を少なく抑え、クリアで立ち上がりの早い再生を可能にしています。
高域には5cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
振動板にはピュアボロンであるB4Cを採用しています。B4C振動板では素材の潜在能力を最大限に引き出すため、薄膜、軽量を可能にする超高精度成形法であるプラズマ溶射法で採用しており、高域の限界点を極めながら再生帯域を中域方向に拡大しています。
ウーファーユニットの伝送の劣化を防ぐため、ネットワーク部はトゥイーターのみの構成となっています。
エンクロージャーには2S-305でも採用されたラウンデッド・バッフルを採用しており、音波の回折現象を防止しています。
1台ごとの無響室における総合特性を測定し試験成績書として添付し、品質を保証していました。
別売りで専用のワゴン型スタンドや、ストレスフリー6N高純度無酸素銅使用の専用ケーブルがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット等構成 | 低域用:32cmコーン型 高域用:5cmコーン型 |
再生周波数帯域 | 39Hz~30kHz |
入力インピーダンス | 8Ω(最低インピーダンス5Ω/8kHz) |
クロスオーバー周波数 | 2.4kHz |
反共振周波数 | 39Hz |
定格入力 | 80W(EIAJ) |
最大入力 | 300W(EIAJ) |
出力音圧レベル | 94dB/W/m |
外形寸法 | 幅510x高さ840x奥行490mm ネット付奥行:518mm |
重量 | 54kg |
付属 | ネットグリル オーストラリア製キャノンコネクター |
別売:専用ワゴン MC-3003(1台、¥350,000) | |
材質 | 鉄製角パイプおよび木製制振材 |
仕上げ | 黒色ツヤ消し焼付塗装 ダークブラウン塗装仕上げ |
キャスター | タイヤ径φ100mm |
耐静荷重 | 100kg以下 |
外形寸法 | 幅615x高さ690x奥行675mm |
重量 | 35kg |
別売:2S-3003専用スピーカーコード OP-3003(5m/本、¥80,000) | |
ケーブル | ストレスフリー・6N無酸素銅2mm2x4芯スターカッド構造 |
コネクター | オーストラリア製キャノン EP-4-11 |
ターミナル | 金メッキ丸先開型端子5.5-S6X |