DIATONE DT-1601
¥59,800(1972年発売)
解説
オートリバースが可能なテープデッキ。
テープエンドにセンシング箔を貼る事により、左右両方向のオートリバース演奏が可能です。
ローノイズテープにも対応するため、テープ・セレクト・スイッチを採用しており、切換えによって従来のテープ、ローノイズテープ共に良好な音質で録音が出来ます。
ピンチローラーの動作は電磁ソレノイド方式を採用しており、テープ演奏が終わるとオートストッパーが働く仕組みで、モーター電源が切れると同時にピンチロールも離れます。
また、Playボタンを押しただけではメカニズムはスタンバイ状態のままで、電源が入って初めてピンチローラーが働くしくみなため、タイムスイッチなどを使用した留守番録音が可能です。
右走行用と左走行用の2個のフライホイールを持つデュアル・キャプスタン方式を採用しており、テープの逆転走行への反応も素早いため、演奏への支障をきたしません。
また、ベルトドライブと2個のフライホイールによってワウ・フラッターも改善されています。
業務用や高級機で採用されているバンド・ブレーキを採用しており、急激な停止動作にもスムーズに確実に作動し、テープを痛めません。
テープに急激なテンションが加わるのを防止するために、テープに一定以上の力が加わると張力をやわらげるフリクション・スリップ方式のリール台を採用しています。
録音・再生中にもテープの走行を一時ストップできるポーズ機構を搭載しています。
モーターにはヒステリシス・シンクロナス・モーターを採用しており、なめらかな回転動作と、電源電圧の変動によるテープスピードの変化を抑えています。
機種の定格
型式 | 4トラック2チャンネルオートリバース方式テープデッキ |
使用テープ | Normal、Low Noise Tape |
最大使用リール | 7号 |
テープスピード | 9.5cm/s、19cm/s |
トラック型式 | 4トラック2チャンネルステレオ |
録音方式 | ACバイアス |
消去方式 | AC消去 |
入力感度/入力インピーダンス | Mic:0.5mV/2.2kΩ Line:100mV/270kΩ Din:30mV |
出力レベル/インピーダンス | Line:300mV/2.7kΩ Din:300mV/2.7kΩ |
周波数特性 | 19cm/s:20Hz~20kHz、Playback:50Hz~15kHz ±3dB 9.5cm/s:20Hz~10kHz |
ワウ・フラッター | 19cm/s:0.1%Wrms以下 9.5cm/s:0.14%Wrms以下 |
SN比 | 55dB以上 |
イコライザー | 19cm/s:50μs、3180μs 9.5cm/s:90μs、3180μs |
早送り巻戻し時間 | 約2分間(370m) |
使用半導体 | トランジスタ:18個 ダイオード:10個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 62W |
外形寸法 | 幅423x高さ192x奥行372mm |
重量 | 12.7kg |