DIATONE DP-EC6
¥49,800(1981年頃)
解説
上級機で培った技術を投入して開発された電子制御フルオートプレイヤー。
レコードサイズの検出には、光学システムを応用したレコードサイズ自動検出機構を採用しています。
この方式では、リフレクターで光を斜め上方から照射し、ターンテーブルシート用リフレクターからセンサーへ光を導き、レコードのサイズに応じて光を照射/遮蔽することでセンサーの出力を変化させています。この出力がロジック回路に送られ、レコードサイズが自動的に検出されます。ここで検出されたレコードのサイズをもとに、針降下位置や回転速度が自動的に決定されます。
クイック・レスポンス機構を搭載しており、アームがオート動作で上昇中/降下中でも、ボタンで次の動作を指示すれば直ちにその動作に移ります。
操作ボタンには、マイクロスイッチを使用したフェザータッチ式を採用しています。
フルオート機構にはEC(電子制御)回路を採用しています。この回路には、複雑な動作を正確に制御するため、1チップのLSIを採用しています。
針先保護機能を搭載しており、ターンテーブルにレコードが無い時はトーンアームが降下しません。
ノイズをカットするミューティング機構を採用しています。
トーンアーム部の針圧ノブとメインウェイトによる構造に、ウェイトケース、ブチルゴム、ダンパーを加えたアンチレゾナンスフィルターを採用し、共振を低減しています。
また、ピボットのスパンを拡げる事でパイプ部のガタを無くし、垂直、水平方向とも高い感度を実現しています。
トーンアームの駆動モーターには、水平/垂直の2方向に独立した専用モーターを採用しています。
トーンアームの材質にはステンレスを採用しており、パイプ部のタワミを減少させています。
ターンテーブルの駆動モーターにはDCサーボモーターを採用しています。
キャビネットには木製キャビネットを採用しています。
ダストカバーは別売りで販売されました。
機種の定格
| 型式 | 電子制御フルオートプレイヤー |
| <ターンテーブル部> | |
| 駆動方式 | ダイレクトドライブ |
| モーター | DCサーボモーター |
| ターンテーブル | 324mmアルミ合金ダイカスト製、1.4kg |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| ワウ・フラッター | 0.03%(WRMS、JIS) |
| SN比 | 70dB(DIN-B) |
| <トーンアーム部> | |
| 形式 | スタティックバランス、ユニバーサルS字パイプ |
| 全長 | 320mm |
| 有効長 | 227mm |
| オーバーハング | 14mm |
| オフセット角 | 22゜ |
| トラッキングエラー角 | +2.8゜、-1.5゜ |
| 針圧調整 | 0~3g直読式(0.1gステップ) |
| ヘッドシェル | ガラス繊維入強化プラスチック、6.6g |
| カートリッジ取付重量範囲 | 5g~11g |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 14W |
| 外形寸法 | 幅455x高さ135x奥行382mm |
| 重量 | 7kg |
| 付属 | 45回転用アダプター |
| 別売 | ダストカバー HX-610(¥2,500) |