DIATONE DS-73DII
¥59,800(1台、1984年発売)
解説
DS-73Dをベースにさらなる高密度化を図ったスピーカーシステム。
低域にはポリクラフト・ハニカム振動板を用いた32cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このポリクラフト・ハニカム振動板は、抄紙パルプに特殊樹脂を含浸したスキン材と、同じく樹脂含浸したクラフト・ハニカム・コアをポリアミド系接着剤で接合したハニカム構造となっており、剛性を高めると共に紙の約4倍の比弾性率を実現しています。また、含浸樹脂や接着剤にも充分に検討を加えることで内部損失は紙の約20%に向上しており、周波数特性、歪特性を改善しています。
中域にはCFP(カーボンファイバー強化プラスチック)振動板を用いた10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
CFP振動板は、内部損失の大きなポリプロピレンに剛性の高いカーボンファイバーを加えて強化し、さらに独自の成型技術で成型したもので、密度の高い中高域再生を実現しています。
また、センターキャップ素材にはω-チタンを使用しており、エッジ部をタンジェンシャル形状とすることで高域特性を大幅に改善しています。
高域にはD.U.D.ω-チタン振動板を用いた2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しており、クリアな高域再生を実現しています。
低歪化を図ったネットワーク回路を採用しています。
アッテネーターはパネルを排除した構造になっています。
エンクロージャーには密閉方式を採用しています。また、内部構造には独自の分散共振型を採用することで共振モードを分散し、箱鳴りを抑えています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:32cm コーン型 中域用:10cm コーン型 高域用:2.5cm ドーム型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~30kHz |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、5kHz |
最大入力 | 80W |
レベルコントロール | 中域:3ポジション(600Hz~5kHz) 高域:3ポジション(5kHz~30kHz) |
外形寸法 | 幅370x高さ680x奥行330mm |
重量 | 21kg |