DIATONE DS-700Z
¥65,000(1台、1992年5月発売)
解説
DS-1000Zの技術を継承し、セッティング条件を選ばない、暖かな音の高密度・高解像度システムを目指して開発された3ウェイスピーカーシステム。
低域には27cmのコーン型ウーファーが採用されています。
振動板にはニュー・アラミッド・ハイブリッド・ハニカム振動板が使用されており、有機繊維アラミッドと従来より約15%強度アップが図られた無機繊維アモルファスシリカをイントラプライ構造とすることで、軽量・高剛性化を図っています。
またエッジには、固有の高次共振を抑制するH.D.サスペンションを採用しており、より優れた制動力を獲得しています。
中域には低域と同じニュー・アラミッド・ハイブリッド・ハニカム振動板を採用した10cmコーン型ユニットが採用されています。
エッジ部にはH.D.サスペンションが採用され、さらに高比重制振樹脂H.D.ポリマー・フレームを搭載しています。
高域には2.5cmドーム型のH.D.アロイD.U.D.トゥイーターを採用しています。
この制振合金振動板は、従来のアルミやチタンより優れた振動減衰特性を誇り、金属ゆえの高比弾性率とチタンの60%という軽量化を実現しています。この振動板を、直接ボイスコイルに巻きつけた独自のD.U.D.構造とし、高速応答性、高調波歪の低減などを実現しています。
さらに、磁気回路の一部をフレーム化し、バッフル板に直接マウントすることで共振を抑える独自ユニット構造のハイブリッドD.M.(ダイレクトマウント)を採用しています。これをさらに発展させ、プレート全体を新開発の高比重制振樹脂H.D.ポリマーで包み込み、優れた振動元帥特性を得ています。
ネットワークには、伝送純度を確保するためにダイヤトーンが独自に開発したI型コイルが採用されています。
これは、積層オリエントコアにOFCワイヤーを巻いたもので、直流抵抗を低減して給電力を高め、かつ特殊樹脂含浸によりコア鳴きを制御しています。
また、独立給電方式や圧着配線を採用し、より高純度な伝送を図っています。
エンクロージャーは厳選したパーティクルボードを用いたブックシェルフ型を採用しています。
低次の振動モードに対しては箱自身の剛性で抑え込み、高次モードについては分散共振構造として分解能を向上しています。
また、回折現象を防ぐため、ラウンドバッフルとラウンド形状のネットグリルが採用されています。
別売りで、エンクロージャーと同じ高密度パーティクルボードを用いた専用スタンドがあります。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁タイプ(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 35Hz~32000Hz |
公称インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、4500Hz |
最大入力 | 200W(EIAJ) |
外形寸法 | 幅360x高さ690x奥行300mm (ネット付奥行341mm) |
重量 | 26kg |
別売:スピーカースタンド DK-700Z(2台1組、¥35,000) | |
外形寸法 | 幅360x高さ188x奥行300mm |
重量 | 7.5kg |