オーディオの足跡

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DS-66Zの画像
 解説 

ダイヤトーンの技術を凝縮したバスレフ型スピーカーシステム。

低域にはを用いた27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはニュー・アラミッド・ハイブリッド・コーンを採用しています。この振動板は、高い剛性と適度なロスファクターを持つ芳香族ポリアミド系の有機繊維アラミッドと、高い強度を持つ無機繊維アモルファスシリカをイントラプライ構造としたアラミッド・ハイブリッドFRPで構成されています。DS-66Zではアモルファスシリカの強度を従来より15%向上し、これらをハイブリッド構造に織り込むことで、より高い比弾性率と適度な内部損失を両立させています。
また、フレーム部には高い強度を持つR.S.フレームを採用しており、エンクロージャーにしっかりとマウントされています。

中域には10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
振動板のコーン部にはウーファーの振動板と同様にニュー・アラミッド・ハイブリッド・コーンを採用しています。また、センターダイアフラム部には高比弾性率と内部損失とを併せ持つ新開発のオメガ・チタン・ドームを採用しています。

高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板素材には、入力信号に対する高速応答性や金属材料固有音の抑制などの優れた特性を持つボロンを採用しています。このボロンを、ダイアフラムとボイスコイルボビンを一体化したD.U.D.構造とすることで、ボイスコイルに発生した駆動力を損失無く振動板に伝達しています。これにより、トランジェント応答性の改善や、高い高域限界周波数、リニアリティ・耐入力性の向上を実現しています。
さらに、ユニット構造にはハイブリッド構造のD.M.方式を採用しており、磁気回路自身の固有共振を減衰するためにプレート全体をフレームでマウントしてます。

防磁設計となっており、ブラウン管の横においても画面に悪影響を受けません。

ネットワークの結線には圧着ワイヤリング方式を採用しており、電線同士をスリーブに通し、それをかしめて圧着することで、ハンダ付けによる異種金属境界歪を排除しています。また、配線系による給電の損失を抑えるため、入力端子以降の配線を各ユニット間で独立するとともに、入力端子からの各ユニットへの配線接続にはワンポイント集中のかしめ方式を採用することで、バランスの良い電流供給を図っています。
大きな磁束が発生するウーファー用素子を独立させたに分割構造とし、音質の濁りの原因となる相互干渉を排除しています。さらにコイルには積層オリエントコア、電線には無酸素銅線を使用し、コンデンサーや抵抗にも測定と試聴を繰り返したものを厳選して採用しています。

フロントバッフルの両サイドをラウンド形状とした2サイド・ラウンド・バッフル・エンクロージャーとすることで、音波の回折現象を防止しています。
また、エンクロージャーの設計にはモーダルアナリシスなどのダイヤトーン独自のコンピューター解析技術を駆使しており、高剛性分散共振型エンクロージャーを実現しています。

別売で専用のスピーカースタンドがありました。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ)
使用ユニット 低域用:27cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
公称インピーダンス
再生周波数帯域 38Hz~35kHz
出力音圧レベル 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 600Hz、4.5kHz
最大入力 150W(EIAJ)
外形寸法 幅330x高さ580x奥行316mm
重量 20.0kg
付属 OFCスピーカーケーブル
別売:スピーカースタンド DK-77Z(2台1組、¥28,000)
外形寸法 幅330x高さ296x奥行340mm
重量 7.0kg