DIATONE DS-55XL(WN/OK)
¥74,400(2台1組、1989年3月発売)
解説
中域の表現力を中心にさらに全帯域のクオリティアップを図ったスピーカーシステム。
低域には22cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはR.I.ハイブリッドコーンを採用しています。これはオレフィン系樹脂に高剛性の炭素繊維と内部損失に優れたアラミッド繊維を混合し、放射状に射出成型した構造となっています。これにより高剛性と内部損失を高次元で融合させ、立ち上がり・立下り特性を向上しています。また、再生限界を高域方向へ伸ばすため、カーブド形状を採用しています。
高域には3cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板には、高い比弾性率や高耐久、耐候性を持ち、さらに固有音の抑制に優れた特性を備えたボロンをこのクラスで初めて搭載しています。さらに、この振動板の特性を最大限発揮するため、ダイヤトーン独自のユニット構造であるD.U.D.方式を採用しており、振動板とボイスコイルを一体化することで発生した駆動力をダイレクトに振動板に伝えています。
DS-55XLでは中域再生能力を高めるために従来のボロンツィーターより口径をワイド化しており、特殊三層構造のタンジェンシャル・エッジの採用やフレーム幅の最適設計によって3cmドーム・トゥイーターを実現しています。
フレーム構造にはハイブリッドD.M.を採用しており、従来のフレーム構造を簡略化することで磁気回路を直接エンクロージャーにマウントしています。さらにプレート全体を樹脂成形品でカバーリングすることで高剛性に加えて適度な制振性を獲得しています。
磁気回路に防磁用マグネットを搭載したマグネットシールド方式を採用しています。
エンクロージャーには背面バスレフ方式を採用しています。
また、内部に発生する定在波に対しては、吸音材に加えてウーファーを最適位置に設定して抑制しています。同時に強固な分散共振型エンクロージャーとすることでエンクロージャーの共振を低減しています。
外観の仕上げはウォルナット仕上げとピア・オーク仕上げの2種類のバリエーションがありました。
別売でスピーカースタンドやアコースティックベースがあり、幅広い設置が可能です。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:22cmコーン型 高域用:3cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 42Hz~35kHz |
公称インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
最大入力 | 150W(EIAJ) |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz |
外形寸法 | 幅260x高さ545x奥行248mm |
重量 | 11kg |
付属 | OFCスピーカーケーブル |
別売 | アコースティックベース DK-555(8個1組、¥6,000) |
別売:スピーカースタンド DK-55WN/OK(2台1組、¥18,000) | |
外形寸法 | 幅270x高さ300x奥行290mm |
重量 | 4.0kg |