オーディオの足跡

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DS-32Bの画像
 解説 

ワイドレンジ化と広ダイナミックレンジ化を図ったブックシェルフ型スピーカーシステム。

低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットには、DS-35BmkIIなどにも採用されているFNリングを装着した低歪磁気回路を採用しており、磁気回路の歪を大幅に低減しています。また、磁気回路には直径120mmのマグネットを装着することで振幅歪を抑えてダンピングの効いた低音を得ています。
さらに、バスレフ方式の特徴であるゆったりとした低音再生を実現するため、コーン紙のプレス圧は比較的下げてノンプレスに近いものとし、ボイスコイルには特殊合成ゴム製のダンプリングを装着しています。これにより内部損失を増加させて不要音の発生による音の濁りを抑えています。
フレームにはダイカストフレームを採用しています。

中域には10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットの振動板は、カテナリカーブに沿った形状とすると共にコルゲーションを配して整合共振型に設計されてます。また、適度な硬さと内部損失が得られるドライプレス方式を採用しており、それぞれの繊維は無理の無い状態で傷つくことなく結びついています。
エッジ部には、実用範囲内の微小振幅で直線性に優れ、横揺れに対しても強いV字型エッジを採用しています。また、材質は太い繊維を用いたクロスエッジにし、ダンピング処理を施す事で明るく伸びのある中高域再生を実現しています。

高域には4cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
指向特性を向上させるため4cmという小口径にすると共に、センターキャップに剛性の優れたチタンを使用することで分割振動の発生を抑えています。これにより30kHzの周波数帯域までほぼフラットな特性を得ています。
また、ダンパーには特殊合成ゴムで十分な機械制動をかけ、強力な磁気回路による電磁制動と相まって、ダンピングの効いた高温を実現しています。
フレームにはアルミダイカストを採用しています。

ネットワーク部は低歪化が図られており、物理テストとヒアリングテストを繰り返し行って設計がされています。
パーツには伝送ロスの少ないコア入りコイルや歪の少ないメタライズドポリエステルフィルムコンデンサーを使用しています。

中域と高域用にレベルコントロールを搭載しており、それぞれ4段階の切換えが可能です。

フロントバッフルには左右対称形のユニット配置を採用しており、スコーカーとトゥイーターをバッフル板の中心線より少し内側に寄せたレイアウトとなっています。これにより音像定位を改善しています。

エンクロージャーは奥行きを大きくとって45リットルの内容積を持たせ、木製ダクトによるバスレフ方式を採用しています。板厚15mmの強固な木組による長さ210mmの木製ダクトを採用することで共振を排除し、100Hz以下の重低音ににいたるまで歪を抑えています。また、定在波の発生を抑えるため長方形のポートを斜めに仕切ったツイン・トライアングル・ダクトにしています。
また、内部構造には頑丈な接合構造と特殊な分散形の補強材による分散共振型を採用しており、共振モードを分散化することによってエンクロージャー自体の振動を抑え、箱鳴り現象を防止しています。板材には15mm厚(フロントバッフルは20mm厚)のパーティクルボードを採用しています。

外観はウォルナット柄仕上げとなっています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:25cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:4cmコーン型
定格インピーダンス
再生周波数帯域 38Hz~30kHz
出力音圧レベル 91dB/W/m
クロスオーバー周波数 700Hz、5kHz
最大入力 80W
レベルコントロール 中域:4ポジション(700Hz~5kHz)
高域:4ポジション(5kHz~30kHz)
外形寸法 幅320x高さ610x奥行352mm
重量 19kg