DIATONE DS-30C
¥89,000(1台、1989年11月発売)
解説
スタガード・マルチ・ドライブを採用したトールボーイ型スピーカーシステム。
全てのユニットの振動板にL.C.P.(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)を採用しています。
液晶ポリマーは、自己補強効果を利用した高速射出成型による優れた比弾性率と、適度な内部損失を持っており、歯切れよく、固有音の極めて少ない音を実現しています。
この振動板素材を全てのユニットに用いた等音速2ウェイ方式を採用することで、優れた音響特性を全帯域で実現しています。
低域には18cmコーン型ウーファーと16cmコーン型ウーファーを搭載しています。
通常の2ウェイ構成に、低域補強用ウーファーを加えたスタガード・マルチ・ドライブ方式によって高域とのつながりをスムーズにするとともに臨場感あふれる低域再生を実現しています。
フロントバッフルには、音像を画面の中央に自然に定位させるため、3つのユニットを縦の同軸線上に配置したインライン配置を採用しています。これにより左右2本の直線が画面両側に並ぶため、音像が画面中央に結ばれます。
エンクロージャーには、AV機器として音の余韻と映像をマッチングさせるため、独自のボイシング理論を用いた設計がされています。
DS-30Cでは吸音材を全く使用しておらず、各ユニットの体積速度を有限要素法などの解析技術を駆使してユニットの位置関係で定在波を抑制しています。これによりAVスピーカーに不可欠な音の余韻を自然に再生しています。
台座部は取り外しが可能となっており、三菱のプロジェクションTV45P-Z1及び45P-A1、40P-A1に高さが対応する設計となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型 防磁設計(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:18cmコーン型 16cmコーン型 高域用:3cmドーム型 |
公称インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 89dB/W/m |
最大入力 | 150W(EIAJ) |
外形寸法 | 幅240x高さ1,214x奥行295mm |
重量 | 30kg |
付属 | OFCスピーカーケーブル |