DIATONE DS-300
¥59,000(2台1組、1988年4月1日発売)
解説
液晶ポリマー振動板を用いたヒストリーシリーズのブックシェルフ型スピーカーシステム。
低域と高域の両方の振動板に、新素材であるL.C.P.(Liquid Crystal Polymer)を採用し、等音速2ウェイとしています。
L.C.P.は、ある刺激を与えるとポリマーがいっせいに配向し剛性を高める自己補強効果を持っており、金属にも匹敵する非弾性を持っています。また、高分子材であるため、理想に近い大きな内部損失をあわせもっています。
この優れた素材を振動板として使用するため、ダイヤトーンではポリマーを高速で射出して成型する射出成型法を採用しており、ポリマーが均一に配向されることで剛性が増し、さらに超薄肉成型となるため比弾性率も向上しています。
低域には16cmコーン型ウーファーを搭載しています。
高域には5cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
トゥイーターでは振動板背面のチャンバー内に伝統のオリフィス(スリット状のもの)を設けたサブフレームを取り付け、共振を抑制しています。
各ユニットの磁気回路にリパルジョン・マグネットを装着することで磁束漏れを防いだ防磁設計となっています。
ネットワーク部のコイルには無酸素銅を使用しています。また、結線方法にはハンダを一切使わない圧着ワイヤリング方式を採用しています。
エンクロージャーには密閉方式を採用しています。また、フロントバッフルの4辺全てをラウンドさせた4サイドラウンドバッフルによって、音の回折効果による不要輻射を抑えています。
オークとダークオークの2色のカラーバリエーションがありました。
別売でヒストリーシリーズ専用のスピーカースタンドがありました。このスタンドは、音場が自然に広がるように設計されています。また、床とのセッティングをベストに保つアジャスターも装備しています。
また、後期にはDS-300専用のスピーカースタンドとしてDK-300が販売されました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:5cmコーン型 |
公称インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 45Hz~30kHz |
出力音圧レベル | 87dB/W/m |
最大入力 | 180W(EIAJ) |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz |
外形寸法 | 幅230x高さ386x奥行242mm |
重量 | 8.0kg |
別売:スピーカースタンド DK-500(2台1組、¥30,000) | |
最大外形寸法 | 幅300(230)x高さ460x奥行き290(213)mm |
重量 | 4.5kg |
別売:スピーカースタンド DK-300(2台1組、¥20,000) | |
最大外形寸法 | 幅300(230)x高さ505x奥行き290(213)mm |
重量 | 5.0kg |