DIATONE DS-251
¥25,000(1台、1970年発売)
解説
DSシリーズ第三弾として2ウェイのスピーカーシステムにスーパートゥイーターを追加した3ウェイ構成のスピーカーシステム。
DS-251は、1973年にDS-251mkIIにモデルチェンジし1976年に生産を打ち切るまでに、のべ60万本という驚異的な売り上げを記録しました。
低域には25cmコーン型ウーファーであるPW-2517を搭載しています。
このユニットはDS-301のウーファーと同時開発されたもので、特殊プレスのコーン紙を使用しています。
高域には5cmコーン型トゥイーターを搭載しています。
このユニットは、振動板後部の空気室に吸音材を詰め込んだアコースティック方式のユニットで、最低共振周波数が600Hzと低いため低周波数でのクロスオーバーが可能となり、ウーファーとのつながりを滑らかにしています。
超高域にはDS-301と同じ3cmコーン型スーパートゥイーターを搭載しています。
このユニットはダイアフラムとサスペンションにアルミ合金成型板を使用しています。
ステップ式のアッテネーターを搭載しており、2kHzから25kHzまで3dBステップで3段間に変化することができます。
このアッテネーターによってスーパートゥイーターをON/OFF切換えすることも可能です。
エンクロージャーにはアコースティックエアーサスペンションを採用しており、強力な接合構造をもつ密閉エンクロージャーに300gの吸音材をびっしりと詰め込んでいます。これにより低音域における過渡特性や歪が改善されています。
外観は天然ウォルナット仕上げとなっており、前面には二重サランネットが使用されています。
また、フロントバッフルには黒色レザーが貼られています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・アコースティックエアーサスペンション方式 ・ブックシェルフ型 |
使用ユニット等 | 低域用:25cmコーン型(PW-2517) 高域用:5cmコーン型 超高域用:3cmコーン型 |
定格インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 40Hz~25kHz |
出力音圧レベル | 91dB/W(新JIS) 97dB/VA |
最大入力 | 40W |
ネットワーク | 低域:-12dB/oct 高域:12dB/oct 超高域:6dB/oct |
クロスオーバー周波数 | 2kHz、10kHz |
レベルコントロール | 2kHz~25kHz、3ポジション |
外形寸法 | 幅315x高さ525x奥行215mm |
重量 | 10kg |