DIATONE DS-200Z
¥60,000(2台1組、1992年10月発売)
解説
ダイヤトーンの上級機の技術を継承しつつ小型化を図ったスピーカーシステム。
低域には16cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはニューアラミッドハイブリッドFRPを採用しています。この振動板は軽量・高剛性と適度なロスファクターを備えた有機繊維アラミッドと従来より15%強度向上がされた無機繊維アモルファスシリカを混織した構造となっており、大入力時の信号にも歪の少ないハイスピード再生を可能にしています。さらに、エッジにH.D.(ハイダンピング)サスペンションを採用することで優れた制動力と長期にわたる信頼性を獲得しています。
このユニットにはダイヤトーン独自のウーファー・ダイレクト・コネクション技術を投入しています。この方式では高域共振のもととなるセンターダイアフラムを独自のインナーダイアフラムとすることでウーファーの高域共振を物理的に分散しており、自然なロールオフ特性を得てることでネットワークを介さずに直接駆動しています。これにより純度の高い駆動を可能にしています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
振動板には固有共振を抑制する新合金素材であるH.D.(ハイダンピング)アロイを採用しており、この振動板の特性を生かすためボイスコイルを直接振動板に巻きつけるD.U.D構造が用いられています。
また、磁気回路のプレートを直接バッフルにマウントしたハイブリッドD.M.(ダイレクト・マウント)構造により、解像度の高い音楽表現を図っています。
ダイアフラムの周囲には、フレームの音反射・輻射を防ぐため、フェルト貼り加工を採用しています。
防磁設計がされており、テレビ画面等への悪影響を防いでいます。
ネットワークにはハンダを使わない圧着配線方式を採用しています。
また、端子にはバナナプラグにも対応した入力端子を採用しています。
エンクロージャーには固有音の少ないパーティクルボードを厳選して採用しています。
また、回折現象を低減するため、バッフル四辺にRをつけた4サイド・ラウンドバッフルとしています。
別売りで専用のスピーカースタンドがありました。
このスタンドは柱部をソリッド構造とすることで全体の剛性を高めています。また、スピーカー脱落防止用固定ネジを搭載しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ ブックシェルフ型・防磁タイプ(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 45Hz~32000Hz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 5000Hz |
最大入力 | 150W(EIAJ) |
外形寸法 | 幅206x高さ333x奥行240mm |
重量 | 6kg |
付属 | OFCスピーカーケーブル |
別売:スピーカースタンド DK-200Z(2台1組、¥22,000) | |
外形寸法 | 幅270x高さ480x奥行270mm |
重量 | 4kg |