オーディオの足跡

PR:DIATONEの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

DS-20000Bの画像
 解説 

DS-20000をベースにさらなる熟成を重ね、ピアノフィニッシュの「クラヴィール」としてファインチューニングを施した限定モデルのスピーカーシステム。

全てのユニットを開発テーマである「音の響き」に沿って見直し、また、エンクロージャーにはピアノ響板グレード材を採用しています。さらに細部にわたるチューニングと徹底したヒアリングにより完成されました。


ウーファー
低域には27cmコーン型ウーファーを搭載しています。

振動板にはアラミッド・ハニカムコーンを採用しています。この振動板は曲げ剛性が高いハニカム構造を採用するとともに、スキン材に優れた特性を持つ芳香族ポリアミド系の有機繊維アラミッドを使用しており、大きな厚みと高い音速値を得ることによって振動板に起因する歪を最小限に抑えています。また、紙よりも大きな内部損失を持つことで高調波歪を低減しています。また、DS-20000Bではエッジ部に全方向に均一な強度を発揮する三軸織アラミッドエッジを採用しており、直線性に優れたローリングの少ないピストン運動を実現しています。


ミッドレンジ
中域には7.5cmドーム型ミッドレンジを搭載しています。

振動板にはB4CピュアボロンDUD振動板を採用しています。
B4Cはチタンの5倍、結晶ダイヤモンドに次ぐ高い比弾性率を有しており、音速値でも実測で11,000m/sec、内部損失もチタンやベリリウムより1桁大きい0.01という値を有しています。この素材は非常に高融点であるためドーム状に成形することが困難でしたが、ダイヤトーンではプラズマ溶射法と高精度コンピュータ制御ロボットの導入によってこれを高い精度で実現しています。
また、振動板に採用されたDUD(Diatone Unified Diaphragm)構造ではボイスコイルボビンと振動板を一体構造としており、直接振動板を駆動することで駆動力の伝達ロスを少なく抑え、高域の歪が少なくハイスピードな音の立ち上がりを実現しています。

磁気回路にはリング形状のアルニコ鋳造マグネットを用いたADMC-m(Advanced Magnet Circuit-music)磁気回路を採用しています。
ADMC-mは有限要素法を用いた磁界解析を行うことで入力信号から発生する磁界の影響を抑えた磁気回路で、入力に対する応答性に優れ、安定した駆動を実現することでトランジェントの良さと低歪を実現しています。

フレーム部にはDM(Direct Mount)方式を採用しています。
この方式ではドーム型ユニットの構造自体の利点を生かし、磁気回路をフレーム化したモノコック構造によって直接エンクロージャーに固定しています。これによりさらなる高剛性化を実現し、入力信号を振動板に損失なく伝達しています。


ツィーター
高域にはミッドレンジ同様にB4CピュアボロンDUD振動板を用いた2.3cmドーム型ツィーターを搭載しています。


エンクロージャー
エンクロージャーには密閉方式を採用しており、バッフルと裏板にピアノ響板用材のスプルースを採用しています。
DS-20000Bのエンクロージャーは熟練した職人が一台一台手作り業仕上げで製作しており、ガタや隙の無いしっかりとしたエンクロージャーとなっています。
外観はポリエステル厚膜光沢塗装の黒色ピアノフィニッシュ仕上げが施されています。


その他
入力端子は極太線をしっかり固定でき、バナナプラグも接続可能な金メッキ大型端子を採用しています。
また、4入力となっており、バイアンプやバイワイヤリングにも対応しています。

DS-2000Bダイヤトーン工房で一台一台プライマリーエージングを施して出荷していました。

別売りで専用のスピーカースタンドがありました。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ)
使用ユニット 低域用:27cm コーン型
中域用:7.5cm ドーム型
高域用:2.3cm ドーム型
定格インピーダンス
再生周波数帯域 35Hz~40kHz(ハイカット 80kHz)
出力音圧レベル 88dB/W/m
クロスオーバー周波数 500Hz、5kHz
最大入力 220W
外形寸法 幅360x高さ695x奥行339mm
重量 35kg
付属 ベルベットカバー
ピアノ用ワックス
別売:スピーカースタンド DK-2000B(2台1組、¥150,000)
外形寸法 幅360x高さ187x奥行339
重量 9kg