DIATONE DS-1000ZX
¥120,000(1台、1995年10月発売)
解説
次世代のスーパーデジタルへの対応を推進するために高密度化と広帯域化を図ったスピーカーシステム。
低域には27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはレジン(樹脂分)を廃することで軽量化を図った軽量化アラミッド・クロスコーンを採用しており、高S/N感や応答性の良さを実現しています。さらにHDサスペンションによって固有の高次共振を抑えるとともに長期に渡る信頼性を確保しています。
また、磁束密度を従来より10%アップした磁気回路を搭載しています。
中域には6cmドーム型ミッドレンジを搭載しています。
ピュアボロンB4Cドーム振動板を採用しています。15,000℃の高温でプラズマ溶射したB4Cをさらに不活性ガス雰囲気中で高温焼成するダイヤトーン独自の技術によって振動板としています。また、ボイスコイルボビンと振動板を一体構造とするDUD(Diatone
Unified Diaphragm)によって駆動力の伝達ロスを抑えて高域共振周波数を高くとり、歪が少なくハイスピードな音の立上りを実現しています。
また、振動板の背面波による音のにじみを抑えるため、6種類の吸音材を7層構成とした背面チャンバー内吸音処理を施しています。
フレーム部にはHRCフレームを採用しており、フレームの肉厚と形状で強度を向上することで磁気回路をしっかりと保持し、固有音を低減するとともに音の立上りなどを改善しています。
高域には2.3cmドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはミッドレンジと同様にB4Cを採用しています。また、磁気回路には磁束密度を20,000ガウスまでアップさせた強力磁気回路を採用しており、磁気回路を構成する鉄材を磁気飽和領域で使用することによって電流歪を低減しています。
また、フレーム部にはHRCフレームを採用しています。
エンクロージャーは2サイド・ラウンド&トップラウンドバッフルを採用しており、回折現象による音場の乱れを改善しています。
別売りで専用に開発されたスピーカースタンドがありました。
このスタンドは無垢材を使用しており、一部には響きの美しいカナディアンメープルを採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 ・防磁タイプ |
使用ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:6cmドーム型 高域用:2.3cmドーム型 |
定格インピーダンス | 6.3Ω |
再生周波数帯域 | 39Hz~40kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、5kHz |
最大入力 | 180W |
外形寸法 | 幅360x高さ690x奥行300mm(ネット付341mm) |
重量 | 29kg |
別売:スピーカースタンド DK-1000ZX(2台1組、¥50,000) | |
外形寸法 | 幅360x高さ195x奥行300mm |
重量 | 6.2kg |