DIATONE DS-1000Z
¥130,000(1台、1991年10月発売)
解説
Vシリーズで培った技術を投入した新時代の1000シリーズとして開発されたスピーカーシステム。
低域には27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットにはアラミッドハニカム・コーンと、2S-3003にも採用された3軸織アラミッド・エッジを採用しています。アラミッドハニカム振動板は高強度と優れた振動減衰特性、軽量という優れた特性を持っています。また、3軸織アラミッドエッジはアラミッド繊維を2本の縦糸と1本の横糸を60℃に交叉させた織物で、あらゆる方向に強度を発揮することで振幅のリニアリティを改善しています。
磁気回路にはA.D.M.C.-m(Advanced Magnet Circuit-music)を採用しています。磁気回路内の磁束変動に着目して交流磁束を抑制することで磁気歪を根本から解消しています。
中域には6cmドーム型ミッドレンジを搭載しています。
振動板にはB4Cピュアボロン・ダイアフラムを採用しています。ピュアボロンは結晶ダイヤモンドに次ぐ高い比弾性を有し、しかも適度な内部損失を持つ優れた素材で、ダイヤトーン独自のプラズマ溶射法によって高精度成型することで優れた振動板を実現しています。また、大口径化によって低域方向への厚みを持たせ広帯域化を図っています。
さらに、ダイアフラムとボイスコイルを一体化したD.U.D.構造を採用するとともにD.M.(ダイレクトマウント)フレーム構造でしっかりと支えています。
バックチャンバーを装備しており、ウーファーからの排圧を排除しています。
高域には2.3cmドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板にはボロンD.U.D.ドームを採用しており、優れた特性を持つボロンをドーム状に成型するとともにトランジェント応答性やリニアリティに優れたD.U.D.構造とすることでボイスコイルに発生した駆動力を損失無く振動板に伝えています。
磁気回路とフレームを一体化させたD.M.構造によってしっかりと振動系を支持しています。
ネットワーク部には無酸素銅スリーブによる圧着ワイヤリング方式を採用しています。
エンクロージャーにはモーダル解析などの独自のコンピューター技術が駆使された高剛性分散共振型構造を採用しています。さらに、2サイド・ラウンドバッフルとすることで音の回折現象による音質劣化を防いでいます。
また、バッフル上部に響きの美しいリアルウッド材を使用しています。
別売りで専用設計のスタンドがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁タイプ(EIAJ) |
使用ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:6cmドーム型 高域用:2.3cmドーム型 |
定格インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~40kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 600Hz、5kHz |
最大入力 | 180W(EIAJ) |
外形寸法 | 幅360x高さ690x奥行300mm ネット付奥行:341mm |
重量 | 31kg |
別売:スピーカースタンド DK-1000Z(2台1組、¥60,000) | |
外形寸法 | 幅360x高さ124x奥行300mm |
重量 | 10kg |